Halloween Rising!/Story

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Halloween 4
Halloween Rising! ~Queen of Dust and the Apostle of the Dark~
Story


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Translator Credit: Justiciar from Beast Lair

HalloweenRising.png

Prologue

Show/Hide Story Chapter

Story Border Hallway.png

3 Kids
トリック・オア・トリート!

Jason
!?

Jason
な、なんだあ?

  1. それはもちろん!
 
  Select: それはもちろん!

  1. ハロウィンだからね!
 
  Select: ハロウィンだからね!

Jason
あー。早いな、もうそんな頃なのか……

Mash
もうそんな頃なのです!

Mash
ちなみに、先輩とわたしは既に、
こちらの皆さんへお菓子トリートを渡しています。

Mash
イアソンさんも選びましょう!

Mash
いたずらかお菓子かト リ ッ ク ・ オ ア ・ ト リ ー ト

Jason
んなこと急に言われてもな……。
飴ちゃん常備してるタイプの英霊じゃねーし、オレ。

Jason
ていうか待て、
飴ちゃん常備した英霊の方が珍しくね?

Jason
オレが追い詰められる感じになってるのが、
そもそもおかしくないか?

Jack
……あれ?

Jack
この人……
お菓子、くれない?

Nursery Rhyme
うーん、そうね。
困ったわ。

Nursery Rhyme
わたしたちの方に問題があるのかもしれないわ。
やっぱり、仮装をしたりして—

Nursery Rhyme
今日がハロウィンだってことが、
ちゃんと伝わるようにしないといけないのかも。

Jeanne Alter Santa Lily
か、仮装……。

Jeanne Alter Santa Lily
うう……。
となると私はお役に立てません!

Jeanne Alter Santa Lily
涙を飲んで、ここはお2人に任せます!

Jack
わたしたちに任せて。

M: Nursery Rhyme
ええ、任せて!

Jason
な、なんだあ?
霊基を変えたのか—

Jack
黒い幽霊の仮装!

M: Nursery Rhyme
わたしは、呪いの本の仮装!

Jason
…………?

Dioscuri Castor
フッ。
なんと、恐るべき漆黒の亡霊の姿とは—

Dioscuri Pollux
兄様、兄様。
呪いの本から漂う瘴気も大したものです!

Dioscuri Castor
まったくだ、ポルクス。妹よ。
闇のサンタクロースらしきモノも、なかなかだ。

Dioscuri Castor
こうも恐ろしい怪異を目にしてしまったからには、
我らは覚悟を決めなければならんぞ。

Dioscuri Castor
考えてもみるがいい!
これらの怪異たちが、口々に……

3 Kids
トリック・オア・トリート!

Dioscuri Castor
そう!
このように、叫ぼうものなら!

Dioscuri Pollux
ええ、兄様。
そんなことがあったら、私たち……

Dioscuri Pollux
きっと、偶然にも持ち合わせていたお菓子袋を ひとつずつ渡してしまいますね!

Dioscuri Castor
フッ。

Dioscuri Castor
その通り!
と言う訳で、我らもお菓子トリートを選ぶとしよう。

Dioscuri Pollux
はい。3人とも、
甘いモノを食べたらちゃんと歯を磨きましょうね!

3 Kids
はーい!

3 Kids
ありがとう!

Jason
去って行った。

Jason
……とりあえず助かったと 考えていいよな、オレ。

Jason
おー、怖。

Dioscuri Castor
フッ。どうしたイアソン。
顔色が悪いぞ。

Dioscuri Castor
百戦錬磨ひゃくせんれんま船長キャプテンともあろう者が、子供には無力か?

Dioscuri Pollux
もう。意地悪を言ってはだめですよ、兄様。

Dioscuri Pollux
むしろ、兄様の準備が良すぎるんです。
ズボラな方ならさっきのイアソンくらいの反応でも、

Dioscuri Pollux
おかしくないというか—

Jason
飴を準備してない程度で ズボラは酷くねえかおまえら!

  1. ズボラっていうとちょっと違う気がするけど
  2. 基準をどこに置くかで話変わるよね……
  Select: ズボラっていうとちょっと違う気がするけど
Mash
はい。
イアソンさんはそうですね、どちらかというと……
Mash
……。
……。
Jason
おいその沈黙は何だシールダー。
Jason
悪口雑言あっこうぞうごんなど気にもしないが、それはそれとして どういう評価なのかは知っておきたい!

  Select: 基準をどこに置くかで話変わるよね……
Mash
確かに—
Jason
そりゃあな!
お菓子袋を常備してそうなカストロに比べたらね!
Jason
ズボラでしょうよ、オレは!

???
イアソンさま~!

  1. この声は
  2. メディア・リリィかな?
  Select: この声は

  Select: メディア・リリィかな?

Medea Lily
イアソンさま!

Medea Lily
見てください、この見事な南瓜かぼちゃ

Jason
な、なんだおまえそれ……
でかすぎない?

Medea Lily
ええ、大きいですよね!
私もびっくりです。

Medea Lily
実は今、すぐそこで渡辺綱さまが……—

Watanabe no Tsuna
地下の菜園でな。
畑仕事の手伝いをやっていたのだが—

Watanabe no Tsuna
見事な南瓜かぼちゃが採れた。

Watanabe no Tsuna
エミヤ殿とブーディカ殿曰く、
煮付けにすると旨いのだそうだ。

Watanabe no Tsuna
イアソン殿と共に召し上がるといい。

Medea Lily
だ、そうです!

Jason
南瓜かぼちゃの煮付けねぇ……。

  1. おや、イアソン……
  2. [[#何か南瓜かぼちゃの煮付けに思うことでも?|何か南瓜かぼちゃの煮付けに思うことでも?]]
  Select: おや、イアソン……

  Select: 何か南瓜かぼちゃの煮付けに思うことでも?

Medea Lily

Medea Lily
あれ、イアソン様……
もしかして南瓜かぼちゃはお嫌いでしたか?

Jason
いや別に—

Dioscuri Castor
はっはっはっは。見ろポルクス、
イアソンは相も変わらずとしか言いようがない!

Dioscuri Pollux
だめです兄様っ。
指をさして笑っては失礼です!

Dioscuri Pollux
はあ。どうして他者の感情の機微には鋭いのに、
自分のことは分からないんでしょうね、兄様は……

Dioscuri Castor
ん?

Story Border Cafeteria2.png

  1. なんというか
 
  Select: なんというか

  1. カルデアに秋の風が吹いてるね!
 
  Select: カルデアに秋の風が吹いてるね!

Mash
はい、先輩!

Mash
ハロウィンに、南瓜かぼちゃに、繊細な男心!

Mash
ちなみに—
男心の部分は女心とすることもあるようですが、

Mash
江戸時代は男心バージョン、
『男心と秋の空』が主だったそうです。

Mash
カルデアには古今東西ここんとうざいの英霊がいらっしゃいますし、
男女の枠に収まる方ばかりではありません。

Mash
ですので……

Mash
この場合、
人の心すべてという意味でいかがでしょう?

  1. その方向でいこう!
 
  Select: その方向でいこう!

Mash
はいっ。

Mash
見てください、先輩。
仮装している英霊の方々が、たくさん!

Phantom
嗚呼—
クリスティーヌ クリスティーヌ

Phantom
吸血鬼よ 今宵は 我がうちにて眠れ 吸血鬼よ 今宵は 我が歌に揺蕩たゆた

Phantom
脈動する真紅あかほとばしりに 私が 酔おう

Gil
聖なるかな、聖なるかな!
おお、ハロウィン・ナイトに今こそ祝福あれ!

Gil
これなるは道化師なれば、
趣向を凝らして笑いの渦に落としてさしあげる!

Gil
はははははははははははは!

Euryale
ほら、もうちょっと頭下げなさい。
そうそう。

Euryale
甘い物が大好きなのはわかるけど、
あんまりいっぺんに頬張るものじゃないわ。

Euryale
いいこと、アステリオス?

Asterios
うん、えうりゅあれ。
わかった。

Mash
吸血鬼、道化師、ミイラ男! それに……

Mash
エウリュアレさんは、
アステリオスさんとお揃いのツノの仮装ですね!

Mash
ハロウィンの仮装といえばモンスター系、
という定番を押さえた見事な仮装です!

  1. 道化師ってモンスター級に怖いよね……
  2. 道化師って怖い系なのかな?
  Select: 道化師ってモンスター級に怖いよね……
Mash
はい。人によっては相当に苦手だとか……。
恐怖症の一種として定義されることもあるそうです。

  Select: 道化師って怖い系なのかな?
Mash
人によっては相当に苦手、と聞きますね。
わたしは大丈夫です!

2 People
ハッピー・ハロウィン♪

Anne
というわけで、ウサギさんつーかまえたっ♪

Mary
あー。しまった。
つかまっちゃったかー。

Mash
わっ。わわっ。
青いドレスを着た少女に、紳士のウサギ!

Mash
『不思議の国のアリス』の仮装です、先輩!

Mary
マスター、気を付けてね?
僕のお菓子を食べると……

Anne
大きくなったり小さくなったりして大変だから、
やめといたほうがいいですわよ~。

Mary
あ、言っちゃった。

  1. また今度いただきます
  2. 効果も『不思議の国のアリス』のまんまなの!?
  Select: また今度いただきます
Mash
ああっ……
一口だけでも……

  Select: 効果も『不思議の国のアリス』のまんまなの!?
Mash
すごいです!
なんと興味深い……

Mash
で、ですが我慢です。
ここで巨大化してしまっては些か迷惑ですし!

Ozymandias
光あるところあまねく我が領土!
見ているがいい、余はすべてを手に入れるぞ!

Ozymandias
…………本当にこれでいいのだな?

Arash
そういう感じでいいみたいだぜ。
ファラオの兄さん、じゃなくて陛下。

Ozymandias
そうか。

Ozymandias
仮装の宴とはなかなかに面倒だが……
ふむ。まあ、よい。

Arash
たまにはな!

Ozymandias
ソラをく黄金の翼というのもなかなかに悪くない。
フッ。

Ozymandias
さかずきを持て!
—我らの常勝を祝う光栄、下々しもじもにも許す!

Nitocris
ははーっ!
ありがたき幸せです、ファラオ・オジマンディアス!

Ozymandias
宇宙皇帝である!

Nitocris
宇宙皇帝オジマンディアス様!

Mash
SF! きっとこれはSFの仮装です、先輩!

  1. ニトクリスどこ……?
  2. んん、ニトクリスの声したよね?
  Select: ニトクリスどこ……?

  Select: んん、ニトクリスの声したよね?

Mash
あそこです!
ファラオ・オジマンディアスの正面!

Mash
3D惑星データの上に……
小さく、ニトクリスさんがいらっしゃいます!

  1. メジェド様だこれ!
 
  Select: メジェド様だこれ!

Mash
ですね。
小さくても神々しいです!

Illya
あっ、マスターさん! マシュさん!

Illya
トリック・オア・トリート!

  1. お菓子でお願いします
  2. はい、イリヤのぶんのお菓子です!
  Select: お菓子でお願いします

  Select: はい、イリヤのぶんのお菓子です!

Illya
えへへ……。ありがとう!

Illya
えっと、マスターさん—

Illya
この格好、どう?
ルビーのお薦めだったんだけど……

  1. 可愛らしいね
  2. よく似合ってる
  Select: 可愛らしいね
Mash
はい! とっても!

  Select: よく似合ってる
Mash
はい。よくお似合いです!

Illya
えへへー。
よかったぁ!

Illya
あ、クロが呼んでるから行くね。
それじゃあ、ハッピー・ハロウィン!

Tamamo Cat
おお! ようやく来たな!
ここで会ったが100ループ目と覚悟するがいいワン!

Tamamo Cat
パンプキンアンデッドNECOスイーツである!

Tamamo Cat
肉球の表面吸着力……否、腕によりをかけて 作った故、残さずオイシイするのだ、ご主人!

  1. いただきます
  2. この量を食べきるのはちょっと……
  Select: いただきます
Tamamo Cat
5分以内の完食を期待するワン!
Mash
5分以内ですか!?
Tamamo Cat
あははははははは、冗談だ。
マシュと2人で一晩かけて食べきればひとまず許す!

  Select: この量を食べきるのはちょっと……
Tamamo Cat
知ってる知ってる。
それを言うのは90ループ目の貴様故な?
Tamamo Cat
そこんトコちゃんと分かっているのがネココック。
マシュと2人で一晩かけて食べるといい!
Mash
わ、わたしもいいのですか!?
では頑張りますっ。
Tamamo Cat
頑張れキ ャ ッ ツ死ぬ気でワ ン ダ フ ル頑張れキ ャ ッ ツ

Mata Hari
冒険者たちの酒場へようこそ!

Mata Hari
忙しくって、目が回りそう!
なかなか席にご案内できなくてごめんなさいね。

Mata Hari
あなたたちはお酒はまだダメかな?
じゃ、そのぶんお料理たくさん食べていきなさいな。

Mata Hari
というわけで、
ご新規2名さま、入りまーす!

Mash
マタ・ハリさん、酒場の看板娘の仮装ですね!

Mash
食堂にやってきた英霊の皆さんを的確にさばいて、
次々とお酒と料理を配膳している–

Mash
見事な看板娘ぶりです!
外見だけでなく、中身まで完璧に!

  1. 叔父貴たちが……
  2. すごい勢いで話しかけている……!
  Select: 叔父貴たちが……

  Select: すごい勢いで話しかけている……!

Mash
は、はい。

Mash
マタ・ハリさんの魅力にあてられた 一部英霊および職員の方々が、次々と群がっています!

Mash
—はっ。

Mash
待ってください、マスター。
一部英霊および職員の方々に動きがあるようです。

Mash
これは……?

Irisviel
あらあらあら……?

Irisviel
ええと、皆、何かしら?

Irisviel
私、イリヤとシトナイを 捜しているのだけど……

Irisviel
エミヤくんは厨房の方、でいいのかしらね?

  1. ……!
  2. アイリさん、刺激的……!
  Select: ……!

  Select: アイリさん、刺激的……!

Mash
はいっ!

Mash
あまりのその、大胆かつ刺激的な仮装に—
一部英霊および職員の方々が引き寄せられています!

Mash
この勢い、マタ・ハリさんに並ぶほどの……

Mash
せ、先輩!

Mash
第3勢力!
第3勢力です!

Mash
一部英霊および職員の方々を惹き付ける、第3の存在が!

Mash
あちらをご覧ください……
ナイチンゲールさんです!

Mash
ナイチンゲールさんが、とても、その!
攻撃的なお姿で……!

Nightingale
—仮装? いいえ違います。

Nightingale
この姿は絶対的完全滅菌の象徴。
なおかつ素材は抗菌仕様。

Nightingale
この度、私はカルデア医療班の班長を務めますので、
はい。このように。

Nightingale
私の前に集った皆様は、
つまり健康に異常があるという認識で構いませんね?

Nightingale
ならば対処します。
殺してでも、皆様を—助けます。

  1. ワーオ……
  2. 完全滅菌モードでいらっしゃる!
  Select: ワーオ……

  Select: 完全滅菌モードでいらっしゃる!

Mash
す、すごいです。
ものすごい気迫を感じます!

Mash
ですがハロウィンの仮装というよりは、
むしろハロウィン用の戦闘装備といった趣でしょうか。

Mash
常在戦場じょうざいせんじょうの覚悟……
しかと受け取りました、ナイチンゲールさん!

Mash
……。
……。

Mash
皆さん、すごいですね!
素晴らしい仮装ばかりで感激してしまいます。

  1. そういえば
 
  Select: そういえば

Mash
はい?

  1. マシュは—
 
  Select: マシュは—

Mash

  1. マシュはハロウィンの仮装、しないの?
 
  Select: マシュはハロウィンの仮装、しないの?

Mash

Mash
そ……

Mash
そ、そそ、そ、それは……
わ、わたしの仮装は、その……—

Story Border MyRoom.png

Mash
あの……

Mash
わたしの机の上に、
差出人不明の郵便物があったので、その……

Mash
開けてみたところ、
コレがあったので……

Mash
ああ、ハロウィン用の仮装でしょうかと思い……

Mash
思い切って……
着替えてみたのですが……!

Mash
ど、どうでしょうフォウさん!
だ、大胆に過ぎたりしないでしょうか!?

Mash
先輩は喜んでくださるでしょうか!?

Mash
……。
……。

Mash
気のせいか、なんだか露出が多いような—

Fou
フォウ。フォウフォウフォウフォウフォウ。

Mash
…………。

Mash
……や、やっぱり……

Mash
ええと……

Mash
これで人前に出るのは、
さすがに恥ずかしいマシュ・キリエライトですっ。

Mash
とても先輩にはお見せできませんーっ!

Story Border Cafeteria2.png

Mash
なんというか……
わたしの仮装は……

Mash
カルデア七大兵器として厳重に封印されており……

  1. そんなに!?
 
  Select: そんなに!?

Mash
はい!

  1. じゃあ、いつの日か封印が解けるのを{(M) 待つよ /(F) 待つね}
 
  Select: じゃあ、いつの日か封印が解けるのを{(M) 待つよ /(F) 待つね}

Mash
えっ。

Mash
え、ええと……
そ、そう……ですか……

Mash
善処します……
い、いえ、マシュ・キリエライト頑張ります!

Story Border Command.png

Da Vinci
トリック・オア・レイシフト!

  1. えっ
  2. 特異点発生!?
  Select: えっ

  Select: 特異点発生!?

Da Vinci
うん、ハロウィンパーティーの最中にごめんよ。

Da Vinci
私も心苦しいのだけど、
このタイミングで微小特異点が発生してしまってね。

Da Vinci
今回もキミになんとかしてもらいたい!

Mash
では、わたしも—

Da Vinci
マシュにはやってほしい別任務があるので、
残念ながら今回は別行動ってコトになる。

Da Vinci
同行サーヴァントはこちらで選出しておいたよ。

Mash
そう、なのですね。
残念です……。

  1. 今回はどういうハロウィンなんです?
 
  Select: 今回はどういうハロウィンなんです?

Da Vinci
んー。特異点の発生地点は中近東だから、
ハロウィンとは限らないかもだ。

Da Vinci
年代的には……おっと、
3世紀か。かなり古いぞ。

Da Vinci
現地に着いたら、まずは情報収集—って今更だね。
じゃあ早速、行ってみようか!

Section 1: 灰かぶりのデミドラゴン

Show/Hide Story Chapter


指定された時代、場所へのレイシフト—


初めてのことではない。
けれど。

妙な感覚があった—ような—?

Story Damp Cave.png

  1. ……洞窟
 
  Select: ……洞窟

  1. ハロウィンの装飾は特に見当たらない……
  2. 今回は、こういう特異点なのかな?
  Select: ハロウィンの装飾は特に見当たらない……

  Select: 今回は、こういう特異点なのかな?

  1. ……まずいな
 
  Select: ……まずいな

  1. カルデアと連絡が取れないし……
  2. 同行するはずのサーヴァントもいない……
  Select: カルデアと連絡が取れないし……

  Select: 同行するはずのサーヴァントもいない……

  1. (そして、そこかしこに……)
  2. [[#(南瓜かぼちゃエネミーがいる!)|(南瓜かぼちゃエネミーがいる!)]]
  Select: (そして、そこかしこに……)

  Select: (南瓜かぼちゃエネミーがいる!)

  1. (取りあえず、ここを離れよう!)
 
  Select: (取りあえず、ここを離れよう!)

Story Eli Mansion.png

  1. ここは—
 
  Select: ここは—

  1. 地上に出られた、のかな?
  2. 3世紀の建物には見えない……
  Select: 地上に出られた、のかな?

  Select: 3世紀の建物には見えない……

???
1人~♪
寂しく~屋敷のお掃除~♪

???
お姉様とか~♪
お母様とか~♪

???
そういうのは何故だか見かけないのだけど~♪
気付いたらココにいたのだけど~♪

???
だいたい~分かって~いるの~♪

???
アタシは~♪ 世界で~1番~美しい~お姫様~♪
アイドルでもあるの~♪

Elisabeth
つまり~アタシは~♪
世界で~1番~美しい~シンデレラ~♪

  1. エリちゃん!
  2. 唄ってる!
  Select: エリちゃん!

  Select: 唄ってる!

Elisabeth
~~♪♪

Elisabeth
あら?
そこにいるのは{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}じゃないの。

Elisabeth
いいわいいわ。
役者が揃ったってコトなのね!

Elisabeth
そこに~いるのは~誰かしら~♪
シンデレラに~どんな~御用~なのかしら~♪

  1. ……。
 
  Select: ……。

  1. (他人のために唄うエリちゃんの歌は綺麗だよね)
  2. (自分のために唄うエリちゃんの歌は、その……)
  Select: (他人のために唄うエリちゃんの歌は綺麗だよね)

  Select: (自分のために唄うエリちゃんの歌は、その……)

Elisabeth
どうしたの~♪
何を黙っているの~♪

  1. (この歌、すごく上手! ではないかもだけど)
  2. (鮮血魔嬢が発動しちゃうほどのことはない?)
  Select: (この歌、すごく上手! ではないかもだけど)

  Select: (鮮血魔嬢が発動しちゃうほどのことはない?)

  1. ねえ、エリちゃん
 
  Select: ねえ、エリちゃん

Elisabeth
なあに~♪

  1. 何で唄ってるの?
 
  Select: 何で唄ってるの?

Elisabeth
そんなの見て分かるでしょうに。

Elisabeth
今年はことにしたから!

Elisabeth
アイドルといえば歌!
歌といえばそう、ミュージカル!

Elisabeth
ミュージカル作品で大成するアイドルって、
斬新だし素敵でしょう?

Elisabeth
なのでアンタも要所要所で合わせるように!
いいわね?

Elisabeth
い・い・わ・ね~♪

  1. なるほど。
  2. なるほど~♪
  Select: なるほど。
Elisabeth
もう。ノリが悪いわね……。
リズム。リズム、大事よ?

  Select: なるほど~♪
Elisabeth
そうそう。まさにそれよ、{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}!

Elisabeth
アタシは~♪ 世界で~1番~美しい~お姫様~♪
でもね~♪

Elisabeth
今は~屋敷のお掃除中~♪

Elisabeth
自分の才能にも気付かずに~♪
ひたすらに~お掃除を~しているの~♪

Elisabeth
そこに現れたのがyou!
そう、1人の魔法使い!

Elisabeth
知ってるわ。
アタシに魔法をかけてくれるんでしょう?

  1. 魔法というと
  2. 聞いた話では何か凄いやつ……
  Select: 魔法というと

  Select: 聞いた話では何か凄いやつ……

Elisabeth
なにそれ?

Elisabeth
シンデレラといえば、
家事をしている女の子の前に魔法使いが現れて、

Elisabeth
えいやっと魔法を使って!
女の子に素敵なドレスをくれるものなの。

Elisabeth
というわけで、さあ!
早く早く、ハリアップ!

  1. はい?
  2. さあって言われても……
  Select: はい?

  Select: さあって言われても……

Elisabeth
もう、早く魔法使って! つーかーってー!

Elisabeth
何でもいいからやりなさい!
私の素敵なお話シ ン デ レ ラ ス ト ー リ ー、ここで終わっちゃうじゃない!

  1. じ、じゃあ
  2. やるだけやってみるけど
  Select: じ、じゃあ

  Select: やるだけやってみるけど

  1. チチンプイプイ……
  2. アブラカダブラ……
  Select: チチンプイプイ……

  Select: アブラカダブラ……
?3:ンンンン急々如律令ですぞ Elisabeth
うさんくさい!!

  1. ほんとに衣装が変わった—!?
 
  Select: ほんとに衣装が変わった—!?

Elisabeth
やったぁ!
いいわよ{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}、やるじゃない!

Elisabeth
見なさいな。ふふふふ、このドレス姿!

Elisabeth
純粋無敵エ レ ガ ン ト……傲慢無垢ア ロ ガ ン ト……まさに 完全無欠パ ー フ ェ ク トのエリザベート・シンデレラよ!

Elisabeth
さあ、分かってるわね{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}。
これから……

  1. これから?
 
  Select: これから?

Elisabeth
チェイテ城—
いえ、チェイテシンデレラ城を探し出すわ!

Elisabeth
どこにあるかは分からないけど、
きっとあるわ!

Elisabeth
だって、今は—ハロウィンなんだからね!

  1. 無茶苦茶むちゃくちゃな理屈ではあるけど
  2. 納得してしまう……
  Select: 無茶苦茶むちゃくちゃな理屈ではあるけど

  Select: 納得してしまう……

Elisabeth
ところでアタシ
どうしてあんな場所で箒を動かしていたのかしら……?

Elisabeth
まあいいわ。
ともかく、シンデレラといえばお城よ!

Elisabeth
行くわよ{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}!
って—

Elisabeth
来たわね、邪魔者!

Elisabeth
アタシがチェイテシンデレラ城に行くのを邪魔して、
ハロウィンを台無しにするつもりとみたわ!

Elisabeth
さあ、衝撃のデビュー・ライブ、
ぶちかますわよ{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}!

--BATTLE--

Elisabeth
魔法使いに~魔法をもらったから~♪
勇気も~魔力も~たっぷりなのよ~♪

Elisabeth
さあ、行くわ。
チェイテシンデレラ城へ。

Elisabeth
こっちよ、来なさい{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}!

Story Dunes Night.png

  1. ……見渡す限りの、砂漠!
 
  Select: ……見渡す限りの、砂漠!

Elisabeth
なんでよー!!

Elisabeth
南瓜かぼちゃの山もなければ、お菓子もなし!
ぜんぜんハロウィンって感じじゃないし……

Elisabeth
何より、アタシのお城どこ!?

Elisabeth
チェイテシンデレラ城がないと~♪
シンデレラがシンデレラになれないわ~♪

  1. シンデレラといえばお城だもんね……
  2. シンデレラといえばお城と王子様だよね
  Select: シンデレラといえばお城だもんね……
Elisabeth
そうなのよぅ。

  Select: シンデレラといえばお城と王子様だよね
Elisabeth
そう! 王子様も重要ね!
Elisabeth
でもお城がないと、
王子様も出てくるはずないじゃない……うう……。

  1. そういえば、確か……
  2. レイシフト先は中近東だったはず?
  Select: そういえば、確か……

  Select: レイシフト先は中近東だったはず?

Elisabeth
ああ~♪ どこへ~行って~しまったの~♪
アタシのお城~♪

???
…………この気配、サーヴァントか。

Elisabeth
へ?

  1. 誰?
 
  Select: 誰?

???
ならばこの事態の元凶と見たぞ。—そこの女!

???
何者か!
大人しく、正体を明かすがいい!

Story Halloween Castle.png

???
すーっ、すーっ……。
むにゃむにゃ……。

I:???
ふっふふふー。
なんて穏やかな眠りだろ……。

I:???
でもまあ、お姫様プリンセスってのは、
大体そんなものだよねー。

I:???
無力で無欲でかよわくて。
そして王子様たすけがくるのを待ちこがれてる。

I:???
あたしとは縁遠い存在だなー、まーじーで。

A:???

ぴよぴよ……。

I:???
……なんだかイラッとするー。
顔にらくがきでもしてみよっか……?

I:???
……。
……。

I:???
ま、穏やかに眠ってるなら それに越したことはないか。

I:???
迂闊に傷つけちゃったら、
それはそれで問題だし?

A:???

……。
……。

A:???

カッ!!

I:???
ぴゃぁー!?

I:???
びびびびっくりするじゃん!
何、何、なんで急に目覚めたの?

I:???
おっかしーなー?
眠り薬がバッチリ効いてるはずなんだけど。

I:???
もうから、
比較的、欲求には素直になってるはずだし……。

A: Elisabeth
……。
……。

I:???
……あの?

A: Elisabeth
唄いたいから!!

A: Elisabeth
唄うわ!!

A: Elisabeth
ボエ~♪

I:???
ギャー! ウッソでしょセ  パ  ヴ  レ!?
眠れ眠れ眠ってーーー!!

Story Halloween Castle.png

A: Elisabeth
スヤァ……。

I:???
ぜーぜー……。
な、何とか眠った……。

I:???
このサーヴァント……って、
肉体面の欲求に“歌”があるのかな?

I:???
ん~~、それとも余分な要素が 混じっちゃってるせい……?

I:???
まーともかく とんでもない歌声をお持ちで……。

I:???
どうしてカルデアのマスターは、
平気なんだろね。

I:???
歌の種類が違うとか?

I:???
……んー、わからん! わっかんない!

I:???
わからんので、後はもう 目覚めないようにお祈りするしかねーですわ。

I:???
これさー、人選、間違っちゃった?

I:???
もうちょいお姫様属性のサーヴァントを 狙えば良かったとか? まー今さらだけど。

I:???
はぁ~……。
陰謀、策謀、悪だくみも一苦労だわ……。

Section 2: 砂漠の国の戦士女王

Show/Hide Story Chapter

Story Night Cloudy.png


前回のあらすじ


凄いデンジャーなサーヴァントが、
やってきた。

Story Dunes Night.png

???
何者か!
大人しく、正体を明かすがいい!

Elisabeth
ちょっとちょっと、いきなり何!?

Elisabeth
……こほん。でも、この突発的な舞台に 対応できてこそ真のミュージカルアイドル。

Elisabeth
ならば歌で返すが道理というものね。

Elisabeth
そちらこそ~誰なのかしら~♪
忘れてたらごめんなさい~♪

???
……怪しい奴!

  1. (とても素直な人だけど……)
  2. (怪しいといえば、その……)
  Select: (とても素直な人だけど……)

  Select: (怪しいといえば、その……)

Elisabeth
むっ。怪しさで言えば アンタのほうだってすこぶる怪しいわ。

Elisabeth
ビリビリの服で、鎖で……
まるで逃げ出してきた囚人みたいな……。

???
—私の姿を憐れむな。

Elisabeth

別に憐れんではいないけど。

Elisabeth
態度とか雰囲気から、アンタ自身が そう思っていないのはなんとなくわかるし。

Elisabeth
共演者の内に秘めた輝きを見抜くのも ミュージカルスターの能力。

Elisabeth
漏れ出てる高貴さ……生まれつきの品格……
そういうの、感じ取れるわ。

Elisabeth
ぶっちゃけ奴隷どころか、
かなりいい身分の存在でしょう、アンタ?

Elisabeth
少なくとも人の上に立つ存在だ、
ってことくらいは……わ~か~る~わ♪

???
ほう。わかるのか……?

Elisabeth
それより、サーヴァントっていうなら、
アンタだって同じでしょう~♪

Elisabeth
こっちにとっては、アンタこそが 突然出てきた怪しげなサーヴァントー♪

Elisabeth
いきなり喧嘩蟹ファイトクラブになる前に、
すべきことがあるんじゃない?

???
確かに……そうだ。
気がはやっていたのかもしれない。謝罪しよう。

???
女王としては即断即決そくだんそっけつであるべきだが、
今は思慮深く動かねばならんのだろうな。

  1. (女王?)
 
  Select: (女王?)

???
ああ、そうだ。

???
この事態の元凶たる存在について、風の便り……
のようなものを聞いていないワケでもなかったのだ。

???
いきなり出会ったサーヴァントがその元凶だと 勝手に思い込むとは、我ながら短絡的にも程がある。

???
元凶は何という名だったか。

???
うーん……もう少しで思い出せそうな……
そう、確か……エ、エリ……

Elisabeth
落ち着いたところで今のうちに 自己紹介でもしておこうかしら?

Elisabeth
主役の紹介タイムこそ序盤にたっぷりじっくり 行われるべきものだものね!

Elisabeth
それすなわち観客の視線独り占めの独演ソロパート。
1時間くらいあってもいいと思うわ。

Elisabeth
ららら~、アタシは、スーパーミュージカルアイドル~♪
エリザベート・シンデレラ~ァアア♪(ハイトーン)

???
うん、そうだ、……

???
………………なに?

???
やっぱり貴様かぁぁぁ!

Elisabeth
なになに!?
ホントに知らないんだけどアタシ

???
それで誤魔化せるとでも思っているのか!

???
この砂漠……麗しきパルミラ帝国の異常は 私が正さねばならない。なんとしても。

???

???
私はゼノビア。
パルミラの戦士女王ゼノビア!

Zenobia
いざ—私の国を返してもらうぞ、
エリザベートとやら!

  1. せ、戦闘入りまーす!
 
  Select: せ、戦闘入りまーす!

Elisabeth
悲劇的ドラマティック~~♪
やっぱり一度は戦う運命なのね~♪

--BATTLE--

Elisabeth
くっ……強いわね……!

Elisabeth
ちょっと待って~♪
可能なら話し合いで~♪

Zenobia
唄うな。ふざけるな。

Zenobia
ふざけている=貴様が元凶と 考えても差し支えはなかろう。

  1. ふざけてはいません!
  2. どうか話を聞いてください!
  Select: ふざけてはいません!

  Select: どうか話を聞いてください!

Zenobia
むう。ただの人間でありながら 我らの間に割って入るとはなかなかの度胸。

Zenobia
いいだろう、少しだけだぞ。

  1. まずは……
  2. (エリちゃんをじっと見る)
  Select: まずは……

  Select: (エリちゃんをじっと見る)

Elisabeth
な、なによ?

Elisabeth
最初の自己紹介パートでアタシの魅力に 既にメロメロだったってわけかしら{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}?

Elisabeth
それはいいけどちょっと情熱的に見つめすぎじゃない?
このアタシでも照れるときは照れるわよ?

Elisabeth
……。
……。

Elisabeth
ねえ、黙ってないでなんとか言いなさいよー!

  1. ……なんかやらかした?
  2. 例によってなんか分裂した?
  Select: ……なんかやらかした?
Elisabeth
やっ・て・なーい!
信じなさいよー!

  Select: 例によってなんか分裂した?
Elisabeth
う。
Elisabeth
それを言われると、
ちょっと言葉に詰まるわね。
Elisabeth
した記憶はないけど、
自然発生自然分離も有り得るし……。
Elisabeth
全否定することは……難しいわね……。

  1. ごめんごめん
  2. 一応確認しただけだから……
  Select: ごめんごめん

  Select: 一応確認しただけだから……

Zenobia
味方にさえ疑われている。
つまり……?

  1. 本当にエリちゃんはフリーダムだね……
 
  Select: 本当にエリちゃんはフリーダムだね……

Elisabeth
褒めてるのよね~♪

Zenobia
つまり……やはり元凶……?

Elisabeth
ちーがーうーわーよー!

Elisabeth
百歩譲って、アンタの聞いた通り 元凶の名前がエリザベートだったとしても、

Elisabeth
それはアタシじゃないわ。

Elisabeth
多分、エリザベートはエリザベートでも 別のエリザベートよ。

Zenobia
おまえは何を言っているんだ?

Zenobia
同じ人間サーヴァントがそう何人もいるか!

Zenobia
サーヴァントの仕組みとしては有り得ることでも、
そうポンポンと発生する事態ではなかろう。

Zenobia
しかも都合良く同じ場所にいるなど……。

  1. エリちゃんに限ってはそうとも言い切れない!
 
  Select: エリちゃんに限ってはそうとも言い切れない!

Zenobia
えー……。

Elisabeth
そうよ、このアタシは史上稀に見る~♪

Elisabeth
視線の独占禁止法違反・ミュージカルアイドル、
なんだから~♪

Elisabeth
……今の視線の独占禁止法違反、
ちょっと我ながら良かったわね……。

Elisabeth
またどこかで使いましょう。
めもめも。

Zenobia
その歌はともかく……そうなのか?
ホントに?

  1. マスター・藤丸の名にかけて
  2. 信じてください、お願いします!
  Select: マスター・藤丸の名にかけて

  Select: 信じてください、お願いします!

Zenobia
むう、おまえの目……
まったく嘘のない目だ。

Zenobia
これは信じざるをえない、か。
ひとまずはな。

Zenobia
いいだろう。
話を聞かせてみろ。

Elisabeth
というわけで、
チェイテシンデレラ城に向かってるのよ~♪

Elisabeth
理由はハロウィンだしシンデレラだから。

Elisabeth
そうしなきゃ駄目なの。
ゴールがそこなのは確実。

Zenobia
ふむ。その城に事態の元凶……
もう1人のエリザベートがいる可能性は高いか。

Zenobia
そして城ならこの砂漠の先、
遙か彼方に見えた記憶がないわけでもない。

Elisabeth
ホント? なら案内して!

Elisabeth
退屈な移動も~、歌と踊りで楽しめる~♪
それがミュージカルの醍醐味よ~♪

Zenobia
私が召喚された理由は、
おそらく時代と土地の縁だろう。

Zenobia
何故なら、今この時代には—
私の国、パルミラが存在するはずだからだ。

Zenobia
そして私の記憶が確かならば、
私の国はこんな様子ではなかった。

  1. …………?
 
  Select: …………?

Zenobia
まず、件の城だ。
これがまた随分とメルヘンだ。

Zenobia
国土の半分は、奇妙な森になっているらしい。

Zenobia
そしてこの砂漠……見覚えがない。
なんというか、生前に見た砂漠とはおもむきが違う。

Zenobia
もちろん、ここは間違いなく私の国パルミラだ。
それは感覚的に理解できている。

Zenobia
その一方で—
どうしようもなくゆがんでいる、とも。

Zenobia
ゆがんでいるなら正さなくてはならない。
何者かに襲われているなら守らねばならない。

Zenobia
具体的に言うと!
あの邪悪な城を! 完膚なきまでに叩き壊す!

A:エリザベート(城主)
……そこまでする必要はないんじゃないかしら~♪

Zenobia
私の領地、私の国に、あのような 悪趣味かつメルヘンな城を置き続ける訳にはいかない。

Zenobia
有効射程距離に入り次第、
バリスタで跡形もなく吹き飛ばしてやる……!

A:エリザベート(城主)
せめて穏便に引っ越しという訳にはいかないかしら?
あれ、一応アタシのお城!

Zenobia
人の土地に勝手に上がり込んできた以上、
敵対したと認識しても仕方なかろう。

Zenobia
……今はこの藤丸の 顔を立てておくが……。

Zenobia
民を守るため、慈しむためならば。
私は一切の妥協をせず、叩き潰す。

Zenobia
かつて愚かなローマの皇帝から 民と国を守ったのと同じようにな。

  1. ローマと戦った国の女王様、なんですね
 
  Select: ローマと戦った国の女王様、なんですね

Elisabeth
ふーん。アイツとも知り合いかしら?
ローマ皇帝っていってもたくさんいるけど。

Zenobia
ローマ皇帝と親しいような口ぶりだ。
まさかアウレリアヌスではあるまいな。

Elisabeth
そんな名前の皇帝は知らないし、
赤いのはライバルよライバル!

Elisabeth
でも~、ミュージカルスキルを手に入れたアタシのほうが~♪
何周ぶんも、先に進んでいるのは~、確・実~♪

Zenobia
まあ、ローマ皇帝といっても玉石混淆ぎょくせきこんこうだろう。
皇帝全てを唾棄だきするつもりはない。

Zenobia
ともあれ、一緒に行くのに異論はないぞ。
協力して事態の解決にあたろうではないか。

  1. 助かります
 
  Select: 助かります

Zenobia
さて……城の方角は大凡おおよそわかっているが、
問題が三つある。

Elisabeth
なんですって、三つも~♪
一つくらいまけてほしいわ~♪

Zenobia
……まあ、まとめれば一つと言えるのかもしれないが。

Elisabeth
一つならいいのよ~♪

Zenobia
(何もよくないと思うんだが)

Zenobia
こほん。まず一つ、この砂漠はある特定のルートを 辿らなければ、ひどい砂嵐で進めない。

Zenobia
二つ目……私も一度城のほうに向かってはみたのだが、
ルートの先には高い岩山が立ち塞がっていた。

Zenobia
山越えはかなりの労苦を伴うだろう。
まして藤丸がいるのなら、なおさらだ。

Zenobia
進むなら山の中腹。洞窟だ。

Zenobia
岩戸に閉ざされているが、隙間に空気の流れを感じた。
きっと、山向こうまで洞窟が続いているのだ。

Zenobia
もし岩戸を開けることができれば、
城への道は拓けよう。

  1. ふむふむ
 
  Select: ふむふむ

Zenobia
そして三つ目は……まあ、これは我らにとっては それほど障害ではないかもしれない。

Zenobia
風の便りで聞く限り、
このあたりには多くの盗賊たちがいるらしい。

Zenobia
出会ってしまえば邪魔をされるかも……
というところだ。

Elisabeth
そんなの、話し合い(物理)で 友達ファンにしちゃえばいいじゃない?

Elisabeth
ミ・ナ・ゴ・ロ・シ~♪ じゃなくて、
ミ・ナ・ヨ・ロ・シ~♪

Zenobia
ああ。私の国で盗賊行為とはけしからん。
見つけ次第、身柄を拘束し裁きを受けさせよう。

Zenobia
パルミラの風紀と治安は私が守る!

Elisabeth
(ねえ{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}。
 この人の服、風紀乱してない?)

  1. (ファッションは人それぞれなので)
  2. (健康美、いいと思います)
  Select: (ファッションは人それぞれなので)
Elisabeth
確かにそうね。
この服装にも、きっと意味があるのでしょうね。

  Select: (健康美、いいと思います)
Elisabeth
そうね~♪
ペンテシレイアやブーディカと気が合うタイプね~♪

Zenobia
よし、出発だ!

--ARROW--

  1. わぷぷっ……
  2. 砂が服の中に入ってじゃりじゃりする……!
  Select: わぷぷっ……

  Select: 砂が服の中に入ってじゃりじゃりする……!

Zenobia
我慢しろ。

Zenobia
正しい進路であっても砂嵐がないわけではない。
これでもルート外よりは幾分マシだ。

Zenobia
それに、私の読みではそろそろ晴れる。

Zenobia
……ほらな?(得意げ)

Elisabeth
待って、砂嵐が晴れてわかったけど。
誰かそこにいない?

  1. あれは……
  2. 斎藤さん……?
  Select: あれは……

  Select: 斎藤さん……?

Saitō Hajime
やれやれ、砂嵐に巻き込まれてツイてないねぇ。
ま、それはそれとしてこいつはラッキーかな?

Saitō Hajime
1人だけ手ぶらってのも恰好付かないし、
どうしたもんかと思ってたのよ。

Saitō Hajime
んじゃま—

Saitō Hajime
そこな道行く旅人さん。僕は三番隊隊長……
じゃなかった、盗賊番号ナンバースリー。

Saitō Hajime
雇われのはぐれサーヴァントってやつ。
というわけで。

Saitō Hajime
大人しく、身ぐるみはがされてくれる?

  1. 恐喝じゃん!
 
  Select: 恐喝じゃん!

Saitō Hajime
警官やってた手前、ちょっと抵抗あるけど、
一応、紳士的に話し合いからってね。

Elisabeth
シーフ、ローグ、盗賊ね~♪
降りかかる火の粉は~~殺すわ~~♪

Elisabeth
話し合いは~その後に~♪

Saitō Hajime
え? どういうノリ?

Zenobia
いい度胸だ。このパルミラの女王本人に対して 盗賊行為とはな。やはり裁判の必要はなさそうだ。

Zenobia
現場判断にて処置する。
後始末は砂漠に埋めればOKだ。

Zenobia
将来的にナツメヤシの苗床にでもなれば盗賊でも パルミラの役に立てたということになる。喜べ。

Saitō Hajime
……あら?

Saitō Hajime
はーい、降参降参~!

Saitō Hajime
いやあ。
確かに盗賊の1人ではあるけどさぁ。

Saitō Hajime
負ける戦いはしないってのがはじめちゃんの 信条ってわけ。

Zenobia
速やかなる投降。いい判断だ。
それでは埋めよう。

Elisabeth
苗床~苗床~♪

Saitō Hajime
降伏したんだからそりゃないでしょ、
情状酌量じょうじょうしゃくりょうって知ってる?

Elisabeth
そうねえ。
盗賊っていっぱいいるんでしょう?

Elisabeth
せっかくだから 他のヤツらの情報とか聞いてもいいんじゃない?

Zenobia
司法取引というやつか。ふむ……。

Zenobia
悪くない。
パルミラが野蛮の地だと思われるのも癪だしな。

Zenobia
それではきりきり吐いてもらおう。
その身をナツメヤシの糧にしたくないのならばな。

Saitō Hajime
司法取引だか、脅迫なんだか……。

  1. お互い様ということで……
 
  Select: お互い様ということで……

Saitō Hajime
はは、そりゃそうだ。

Saitō Hajime
んじゃま、ペラペラ喋りますか。

Zenobia
ふむ。これから向かう岩山は 盗賊団の本拠地だったのか。

Zenobia
しかし、洞窟に入るための岩戸の開け方は……
おまえたちのボスしか知らないと?

Saitō Hajime
そういうわけ。

Saitō Hajime
不便なんで意外と困ってるのよ。

Saitō Hajime
特にボス、ちょっと問題があってね……、
最近はずっと岩戸の奥に籠もりきりなのよ。

Saitō Hajime
頼んでも出てきてくれないし。

Saitō Hajime
んで、僕たち、ボスに出てきてもらうための 作戦に手分けして従事してる最中だった、ってわけ。

Saitō Hajime
各自で必要なアイテムを盗んで集めてこよう的な……?

Zenobia
盗むな。

Zenobia
ふん、やはりパルミラの治安と風紀の維持のために 捨て置けん集団だ。

Zenobia
集まるというなら都合がいい。
バリスタで一網打尽いちもうだじんにしてくれる。

  1. 目的地は同じだし、行くしかないね
 
  Select: 目的地は同じだし、行くしかないね

Saitō Hajime
はいはい、ご案内しますよ。

Saitō Hajime
こっちは囚われの身なんでね。

Story Halloween Mountains.png

Saitō Hajime
はい、到着ー。

Saitō Hajime
あ、もうみんな帰ってきてるみたいね。
準備も始まってるか。

  1. あれは……宴の準備……!?
 
  Select: あれは……宴の準備……!?

Elisabeth
ていうかていうか~♪

Elisabeth
盗賊たち、なんか多くないかしら~?
あといろいろおかしくないかしら~?

Saitō Hajime
まあ、盗賊っぽいのもそうでないのもいるけど。

Saitō Hajime
数は勿論、。
当たり前でしょ?

  1. 40人……?
 
  Select: 40人……?

Elisabeth
どうしたの{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}?
まあ40人は多いわよね。

Saitō Hajime
さて、それじゃあ、行きますか。

Elisabeth
あれっ、いつのまにか縄が!?
縛ってたはずなのに!

Saitō Hajime
おーい。お客さんのご到着だよー。

Mary
盗賊たちの宴へようこそ!

Anne
詳しいことはよくわかりませんが とりあえず私たちが盗賊なのは確かですわ。

Okita Sōji
そうですね、って、それはそれとして、
盗賊よりもっと奇妙なことがですね。

Okita J Sōji
はい、どうして着替えただけの私が ここに並んで存在するんですかね!

Okita J Sōji
しかもよく見ると、
向こうに遠い昔の私までいるんですが!

I: Mary
まあまあ。なんかここって夢の中っぽいし、
そういうこともあるんじゃない?

J: Anne
そうですわねえ。
深く考えなくてもよいのではないかと?

4 People
はい、というわけでこれで4人ぶーん!

Elisabeth
ウソ、ホントにこの調子で40人の盗賊がいるの?

Hassan of the Hundred Faces
正直、私だけでよかったと思うのだが。
あるいはネモたちという手も……。

Kiichi Hōgen
かんら、から、から!
そんな風情のないことを言うものではないぞう?

Miyu
困った。イリヤとイリヤに挟まれてとても嬉し……
いや大変、でもやっぱり嬉しい……ふふふ……。

Chloe
片っぽわたしが引き受けようか?

Chloe
ダブルで魔力供給してもらえるなら さすがに満腹になっちゃうわねえ……。

Jekyll
……確かにこれは異常事態だね。
困った。

Hyde
ヒャハハハハァ! 何も困らねえよ、
楽しいじゃねえか!

Cú Chulainn (Prototype)
オレもたくさんいてよさそうなモンだが。
逃げたか……?

R: Ibaraki Dōji
酒呑、しゅてーん!
盗賊と言えばわれらだろう、どこにいるー!?

S: Ibaraki Dōji
しゅてーん! ……あっ。

  1. (鏡で自分を見た猫みたいに固まってる……)
  2. ……これってどういう宴?
  Select: (鏡で自分を見た猫みたいに固まってる……)
Elisabeth
と、とにかく40人の盗賊がいるのはわかったわ。
でもなんでパーティーなんてしてるの?

  Select: ……これってどういう宴?

Hijikata Toshizō
決まってンだろが!

Hijikata Toshizō
洞窟の中に閉じこもってるボスには、
どうあっても出てきてもらう。

Hijikata Toshizō
ボスはいるだけで眼福……、じゃねえ、
盗賊団としての示しがつかねえだろうが。

Hijikata Toshizō
だが、どう説得しても出てこない。
力ずくでも無理となりゃあ……。

Hijikata Toshizō
と相場が決まってる。

Hijikata Toshizō
目の前でどんちゃんやりゃあ、
気になって出てくるのが人情ってヤツだ。

Hijikata Toshizō
だが、おい斎藤ォ!

Saitō Hajime
はいはい?

Hijikata Toshizō
仕事はきっちり済ませたのか。

Hijikata Toshizō
酒でもツマミでも何でもいい。
宴席のアテになるようなモンを

Hijikata Toshizō
1人1つ用意してくる……
そういう話だったな?

Jing Ke
私は用意してきたぞー。これ!
……んー?

Jing Ke
ありゃー、とっても綺麗な彫像担いで 盗んできたかと思ったら君か!

Galatea
……恐縮です。
下ろしていただけますか?

Jing Ke
まあいいや! 酒のさかなになるのは変わんないし!
飲もう飲もう!

Saitō Hajime
はは、僕もアレと似た感じかな?
酒のさかなタイプ。

Hijikata Toshizō
おう、ならさっさと出しやがれ。

Saitō Hajime
や、だからほら。
持ってきたでしょ?

Saitō Hajime

Saitō Hajime
なんでも盗賊団を砂漠の肥やしにせずにはいられない、
戦に飢えてる系の女王様らしいんでね。

Hijikata Toshizō
ほう。

Zenobia
貴様……。

Saitō Hajime
宴にゃ身体を動かすような余興も必要でしょ。
好き嫌いとは別にさ。

Elisabeth
えー。40人もいるなんて~♪
相手するのは大変そうじゃない~♪

Saitō Hajime
なに、所詮は夢ってやつ?
本物と比べりゃ、ささやかなもんですよ。

Saitō Hajime
きっちり40人……
いや、ボス除いたら39人ですけどね?

Saitō Hajime
そういう祭りと思って付き合ってもらいましょうか、

Saitō Hajime
—ねぇっ!

--BATTLE--

  1. はぁはぁ……
  2. ホントに39人いた……!
  Select: はぁはぁ……

  Select: ホントに39人いた……!

Zenobia
1人1人は大した強さではなかったが、
普通に数が多すぎて面倒だったな……。

Hijikata Toshizō
斎藤ォッ! 岩戸の様子はどうだ!

Saitō Hajime
はいはい。

Saitō Hajime
えーと、どれどれ?

E: Boss of Thieves
なんの騒ぎかと思えば、39人の盗賊が 次々とワンパンで惨殺されるバトル……

E: Boss of Thieves
なんと恐ろしい。死んでしまいます。
やはり、とてもここからは出られません……。

Hijikata Toshizō
ちいっ、駄目か!

Saitō Hajime
ま、そりゃそうだ。

Saitō Hajime
いや、誰も惨殺されてませんけど?

Saitō Hajime
とはいえ、どうしたもんですかね。

Saitō Hajime
盗賊団はやはりボスがあっての盗賊団。

Saitō Hajime
上に立つ奴がいないと、
どうも締まりが悪いんだよねぇ。

Elisabeth
困ってるのは~、ららら、
こ・ち・ら・よ~♪

Elisabeth
でも、いいかしら? アタシは 全力でアンタたちにダメ出しをしたいわ。

Saitō Hajime
ダメ出し?

Elisabeth
天岩戸あまのいわと作戦。それくらい知ってるわよ、
日本の神話でしょう?

Elisabeth
楽しい宴で内側から開かせようってやつ。
でも今回は足りないものがあるわ。

Elisabeth
はい{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}、そのココロは?

  1. ズバリ、合言葉
  2. やはり、音楽……かな?
  Select: ズバリ、合言葉
Elisabeth
え? 40人の盗賊と言えば、の合言葉がある?
Elisabeth
そんなの知らなかったけどつまりアレね、
心に響く歌詞ってコトね?
Elisabeth
いいわ、アンタがそう言うなら 歌詞に採用しましょう!
Elisabeth
そしてもっと基本的なコトを言えば、
宴自体の楽しさがもうダメダメよ。
Elisabeth
もっと本格的に……唄わないと!

  Select: やはり、音楽……かな?
Elisabeth
そう! わかってるじゃない!
この宴にはそもそもの楽しさが足りないわ。
Elisabeth
具体的に唄えば!
素敵な音楽が~♪ 足りないわ~♪
Elisabeth
あと、アレでしょ?
こういうときには合言葉があるんでしょ?
Elisabeth
それぐらいわかってるんだから。つまり 合言葉を歌詞に組み込めばカンペキってコトじゃない?

Elisabeth
ふふん。というわけで、アンタたちはラッキーね。
ここに真のミュージカルアイドルがいるのだもの。

Elisabeth
アタシたちは岩戸を開いて洞窟を抜けたい、
アンタたちは岩戸からボスに出てきてもらいたい。

Elisabeth
利害は一致してるわ。
協力してこのアタシの舞台を盛り上げるのよ!

Elisabeth
そうすれば必ず歌声に涙して外に出てくるわ。
間違いない!

Zenobia
うーん。ここでこの盗賊団を壊滅させても、
根本的な解決にはならないようだしな……。

Zenobia
ひとまずやりたいようにさせてみるか。

Elisabeth
いい判断よ。
さあ、それでは協力できるメンバーは準備なさい!

Elisabeth
イカレたヤツらを紹介する~♪
メンバー紹介パートの~、始まりよ~♪

X Alter
では伴奏とバックコーラスは私が。ご心配なく、
サポートメンバーであることは理解しています。

Miss Crane
突如現れた謎の童話系アイドルと突発コラボ!?
ハァハァ、期間限定ユニット、推せる!

Mata Hari
それなら私はバックダンサーね。
踊るのは得意よ。

Mata Hari
あ、でも目立ちすぎるのは良くないわね。
控えめ控えめ……。

Vritra
(なんでもいいから早く見せろの顔)

Elisabeth
いくわよ!

Elisabeth
ららら、勇気を~、出して~♪
扉を、開いて~♪

Elisabeth
怖いことは何もないのよーう、
そう、合言葉は~♪

Elisabeth
ひ・ら・け、ゴマ~♪
あるいはオープン・セサミー♪

  1. (いい感じ……だけど)
 
  Select: (いい感じ……だけど)

  1. (いい感じに唄えすぎて、だんだん……)
  2. (1人で気持ちよくなってきてる、ような……)
  Select: (いい感じに唄えすぎて、だんだん……)

  Select: (1人で気持ちよくなってきてる、ような……)

E: Boss of Thieves
ああ……特に不快というわけでは、ないというか。
むしろ今のところは澄んだ歌声、なのですが。

Elisabeth
もひとつとどめに♪
イフタフ・ヤー・シムシム~♪

E: Boss of Thieves
(ぶるぶる)何でしょう、この不安感は。

E: Boss of Thieves
いつ調子が崩れるのかわからなくて逆に怖い、
と言いましょうか。

E: Boss of Thieves
そう、まるで……ずっとロシアンルーレットを やらされているような気分で。

E: Boss of Thieves
これがずっと続くと、ああ、ああ、
ドキドキしすぎて死んでしまいそうです……!

Zenobia
…………。

Zenobia
私が思うに、彼女には根性がある。
そして心の底から歌が好きなのだろう。

Zenobia
どうあれその岩戸が開かない限りは唄い続ける。
これは女王的予言だ。間違いない。

E: Boss of Thieves
そんな……。

Zenobia
その死にそうな未来の不安感から 逃れたいというのであれば、

Zenobia
岩戸を開けて我らを先に進ませるしかないのでは?
開けば歌声は止まるだろう。

Zenobia
我らには行くべき場所があるゆえ、
ここで足を止めはしない。

Zenobia
我らが進んだあと、
改めて安全なそこに籠もりたければそうするがいい。

Zenobia
これも司法取引だ、うん。
パルミラの女王は約束を違えたりはしないぞ。

E: Boss of Thieves
パルミラの女王……。

E: Boss of Thieves
……苛烈では、あるのでしょうが。
恐ろしき王とは、少し、違うようですね。

E: Boss of Thieves
信じて……みましょうか……。

Zenobia
ああ、信じてくれ。
さっき、ちらりと見えた印象で言えば、

Zenobia
さてはおまえもローマに屈辱を与えられた系女子。
そんな服の露出度だった。

Zenobia
その悔しさ、無念、怒り……私ならわかってやれる。
私は決しておまえの姿を嘲笑ったりはしない。

Zenobia
私たちは、仲間だ!

E: Boss of Thieves
この衣装は、その、
別にそういうわけではないのですが……!?

E: Boss of Thieves
ふう。
やはり、悪い人では、なさそうですね……。

E: Boss of Thieves
…………。

A: Elisabeth
開いたわ!?

A: Elisabeth
やっぱり~♪
アタシの歌は、世界を救うのね~♪

E: Boss of Thieves
と、止まらない……!?
騙されましたー!?

Zenobia
待て待て待て。あれはただの、
戦車は急には止まれない、というやつだ。

Zenobia
ほら、開いたならさっさと行くぞ!
時間をロスしたぶんを取り戻すんだ!

Elisabeth
ホントはまだ唄い足りないけど……
まあいっか。

Elisabeth
ミュージカルって途中で休憩を挟む気もするし。
後半戦は帰りにね?

  1. (後半戦があるかはともかく)
  2. よし、洞窟を通って先に進もう!
  Select: (後半戦があるかはともかく)

  Select: よし、洞窟を通って先に進もう!

Saitō Hajime
どうあれ、ホントに歌で天岩戸あまのいわとを 開けるとはね。いや、たいしたもんだ。

Saitō Hajime
さて副長、これからどうしま—

Hijikata Toshizō
よしおまえら。俺たちはボスあっての盗賊団だ。
ボスこそが俺たちの象徴で! 豊満で! 眼福だ!

Hijikata Toshizō
全力で付き従え、付き従わねえ奴は腹を切れ!
行くぞォオオオオ!

Saitō Hajime
副長ってこういうとこあるよね。

Saitō Hajime
ま、面白いからいけいけー。

Boss of Thieves
ひ、ひぇえええ……なぜそんな勢いでこっちに!?
死んでしまいます……!

Elisabeth
スヤァ……。

???
ふっふふー、ぐっすり眠ってるねー。

???
……。
……。

???
いやホントよく寝るなこの子!

???
やっぱりシンデレラだけじゃなくて
■■姫も混じってる?

???
メルヘンを基礎とした特異点だから? なのかぁ?

???
ま、まあ眠ってるに越したことはないし、
もうちょっと睡眠誘導の香を強めにしとこっか……。

Elisabeth
……。
……。

???
ぴゃぁぁ、起きた!

Elisabeth
……ここどこかしら……。

???
え、えっと……。

???
ふふふ……。
ここはチェイテシンデレラ城。

???
そしてあなたは囚われのお姫様なの。
マドモワゼル・サンドリヨン……。

???
そう—シンデレラ?

Elisabeth
そうなの!?
アタシ、囚われなのね!!

Elisabeth
あ、でも閉じ込められるのは嫌ね。
脱出していいかしら。

Elisabeth
マイクマイク……。

???
囚われ、って言ってるでしょー!?
脱出はNGで!

???
このお城から出なければ、それでいいですから!
ちゃんと“王子様”も助けに来る予定ですから!

Elisabeth
王子様が!?
アタシのところに!?

Elisabeth
……そうね。
なら少しは待っていてもいいかしら……。

???
ええ、ええ。
それではお眠りくださいな。

Elisabeth
そうするわ、おやすみー。
ところでアンタ……一体誰……ふにゃ……。

???
夢を見て夢を想い夢を描く。

???
軸であり芯であるあなたは、
そうであるが故に全てを振り回す。

???
ああ—鮮血の貴婦人、
エリザベート・バートリー。

???
あなたという混沌カオスこそが、
この特異点を掻き回す。

???
お姫様プリンセス救いを求める者プ リ ン セ スご褒美の概念プ リ ン セ ス

???
速く速く速やかに。
この可憐な少女を救いに来てね、王子様!

A:F
ふぁうううああああううう……。
うへへへへ……。

A: Elisabeth the Pretty
満員御礼札止め……。
ドームコンサート……ドタキャン……はしない……。

???
……よだれ……垂れてる……。

Section 3: 白雪姫不在の7人の……7人の?

Show/Hide Story Chapter

Story Halloween Forest.png

  1. 砂漠の旅が終わったと思ったら……
 
  Select: 砂漠の旅が終わったと思ったら……

Elisabeth
今度は森ね。
しかもなんか、メルヘン&ファンシーな感じ!

Elisabeth
いいじゃナイ、とってもアタシ好みよ。

Zenobia
メルヘン……メルヘンなのか、コレ……?
メルヘンという割には、どことなく不気味さが……。

Elisabeth
そう? とってもブラッディファンタジーで 素敵だと思うけど……。

Elisabeth
まあ、人の感性はそれぞれってことね。
{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}はこの森、どう?

  1. それなりにホラー?
  2. それなりにメルヘン?
  Select: それなりにホラー?
Elisabeth
もう、まだまだね{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}。
Elisabeth
後で紫式部推薦の、
とっておきホラー映画を見せてあげるわ!
Elisabeth
何事も~訓練だしね~♪

  Select: それなりにメルヘン?
Zenobia
そ、そうか……そういうものか……。
当世のセンスは私には理解し難い……。

Elisabeth
ゼノビアはこの森に来たことは?

Zenobia
ない。
砂漠のあそこで手間取っていてな。

Zenobia
ただ、噂だけは聞いたことがある。
この森は妖しの森。一度入り込めば–

Zenobia
生きて出られる保証バッチリの 安全かつデンジャーな森である、と。

Elisabeth
なにそれ。

Zenobia
うむ、そうだな。
まさに何ソレ? だ。

Zenobia
妖しの森はわかるが、
生きて出られるのは何故だ。

Zenobia
わからない……。

Elisabeth
まあでも嬉し楽しいハロウィンだし、
そういうコトもあるんじゃ~ないかしら~♪

Elisabeth
まずはとにかく~
森に入ってみましょうね~♪

Elisabeth
レッツラゴ~レッツラゴ~♪

Zenobia
ハァ……まあ、どの道避けられぬ森か。
よし、万全の態勢を整えて……いざ、出陣!

  1. ちょ、ちょっと待ってー!
  2. みんなで仲良く行こう!
  Select: ちょ、ちょっと待ってー!
Elisabeth
ごめんね~♪
先走さきばしったわ~♪
Elisabeth
さあ、アタシをちゃんと抱き上げて、
走りなさい~♪
Zenobia
なぜそんな非効率な手段で……!?

  Select: みんなで仲良く行こう!
Zenobia
す、すまない。
先走さきばしったな。
Zenobia
弱きものを見捨てないのが 真に強き戦士女王だ。
Zenobia
よし、共に行こう。
汝の身は、私が守護ま もる。
Elisabeth
待ってそれはアタシの役割~♪

Zenobia
菓子のように何とも甘い匂いだな……。

Elisabeth
あら、花よ。花だわ。
色とりどりの大きなメルヘンフラワー~♪

  1. 花じゃない、花じゃないから!
 
  Select: 花じゃない、花じゃないから!

Elisabeth
確かにそうね~♪
丸呑みされたわ~助けて~♪

Zenobia
唄ってる場合かーーー!?
仕方ない、助けるぞ藤丸!

--ARROW--

Elisabeth
し……死ぬかと……思ったわ~♪

Zenobia
こっちも心臓が止まりかけたぞ。
なぜ突撃する、なぜ呑まれる……。

Elisabeth
ちょっとメルヘンなお花を見つけたから、
つい魔が差して……。

Zenobia
うん。
花じゃなくてどう見てもかなり海産物だが。

Elisabeth
そうね……こうして俯瞰ふかんしてみれば、
確かに花じゃなくてヒトデだわ……。

Zenobia
俯瞰ふかんして見る必要あるか?)

Elisabeth
む。
森が騒がしいわね……。

Zenobia
今の騒動で魔獣たちの注意を引いてしまったか?
静かに、用心して進むことにしよう。

Elisabeth
そうね~♪

Zenobia
静かに、用心して、だ!

Elisabeth
はぁい。

Elisabeth
……あれ?

Zenobia
どうした?

Elisabeth
この道、さっきも来なかった?

Zenobia
どこも同じような風景だ、
気のせいではないか?

Elisabeth
ううん。この枝振り、何となく覚えてる。
100%かって言われたら自信はないけど。

  1. 念のため、何か印でもつけておく?
 
  Select: 念のため、何か印でもつけておく?

Zenobia
そうだな。
私の布を使おう。

Elisabeth
じゃあ、これを結ぶわね。
よいしょっと。

Zenobia
さて、
それではもうちょっと進んでみるか。

Zenobia
布を巻いてから歩いて30分だが。
……うーむ。

  1. あれ、さっき巻いたやつだよね……
 
  Select: あれ、さっき巻いたやつだよね……

Elisabeth
予想通りね~♪
これで偶然はないわ~♪

Zenobia
しかも、巻いた布が1メートル以上も 上方に位置している。

Zenobia
私たちが1周ぐるっと回っている間に、
、ということになる。

Zenobia
これは……マズいぞ。

Zenobia
方向感覚が掴めないのは、
魔術なり結界なりのせいかもしれないが……。

Zenobia
急速生長する木々は、
その厄介さを加速させる。

Elisabeth
どうしようかしら~♪
{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}~名案を~ちょうだい~♪

  1. 名案と言われても……
 
  Select: 名案と言われても……

Zenobia
高いところに登って、
そこから向かうしかないか……?

???
ふっふふふふ。

???
その程度でこの迷妄めいもうの森を 抜けられるとは思わないことですねー。

2 People
何者!
な~に~も~の~♪

???
誰何すいかの呼びかけ、
めっちゃズレてるくない!?

???
コホン……まーいーや。
そんな不協和音ディソナンスは置いといてー。

???
ふっふふふー……
無策無謀、あまりにも甘々シロップ漬けな方針。

???
放置プレイの予定だったけど、路線変更。
容赦なく現実を突きつけるとしましょーか。

???
あたしは……そうですね。
ジェーン……と呼んでくだされば。

  1. カラミティ・ジェーン……!
 
  Select: カラミティ・ジェーン……!

???
いるのかー、ジェーン。そっかー。

???
それはややこしくなるから……
じゃあ仕方ないな、ジャ……ジャック、ジャックで!

  1. ウチの可愛いジャックちゃんです
  2. いるんですそれが
  Select: ウチの可愛いジャックちゃんです
???
だよねー! いるよね、そりゃねー!

  Select: いるんですそれが
???
ウーララ! だよねー!?

???
これもう、しょうがねーな!
あたしの名は、ジャック・ド・モレー!

Molay
この特異点を引き起こした犯人であり、
この特異点の主なんですぅー!

Elisabeth
デジマ~♪
(よく知らない)

Zenobia
貴様が黒幕という訳か。
(西洋系の英霊にはやや疎い)

Zenobia
だが、わざわざ我らの前に姿を現したのは、
どういう訳だ?

Molay
ふっふふふー。
皆さんに絶望と微かな希望を与えるためさ。

Elisabeth
どーうーいーうーこーとー♪

Molay
……唄うの? なんで?
まーそれはともかくだ。

Molay
この迷妄の森には、
あたしの魔術が敷かれている。

Molay
一度、足を踏み入れたならば、
もはや出ることはかなわず!

  1. (なんかいるー!?)
 
  Select: (なんかいるー!?)

Molay
ふっふふー、さまよってさまよって 行き着く先はこの世の果ての果て……。

Molay
苦しみ、もがき、ふるえ、わずらい、
そしてその最期には絶望の嘆きが—

Molay
あの。
{(M) ムッシュ /(F) マドモワゼル}?

Molay
すみませんが、人がシリアスに話してるのに 目線が浮つくのは失礼かと思うのですけど?

  1. (そう言われても{(M) な /(F) }……)
 
  Select: (そう言われても{(M) な /(F) }……)

Zenobia
……仕方あるまい。
空気を読まずに、私が指摘しよう。

Zenobia
ジャック・ド・モレー。
貴様の後ろにエリザベートがいる!

Molay
え、後ろ?

Molay
ぴぃやぁぁー!!
ホントだーーメルシーー!!

Molay
ノンノン、ちょっと出てきちゃだめだって!
今は大事なお話してるから!

D: Elisabeth
助けて{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}~♪
アタシは~囚われの~♪

Molay
いーーいーーかーーらーー!

  1. 向こうのエリちゃんも唄う{(M) のか /(F) んだ}……
 
  Select: 向こうのエリちゃんも唄う{(M) のか /(F) んだ}……

Molay
と、ともかくさぁー!

Molay
その森から抜けられるなんて 思わないこと!

Molay
永遠にさまよい続けるがいいわ!
このおいもパ タ ツ! {(M) ばかばなな /(F) ばかにんじん}! こんこんちきア ン ド ゥ イ ユ

D: Elisabeth
助けに来なさいよね~♪

Zenobia
話に聞いてはいたが、本当に2人いるとは……。

Zenobia
人は分裂しないはずだ。
なのに、何故……!

Elisabeth
するのよ。
分裂したり合体したり。

Elisabeth
果てはアタシをベースにした メカが組み上がっていたり。2機。

Zenobia
世迷い言にしか聞こえないのだが……。
本当なんだろうな……。

Elisabeth
そうね。
今回は胴体あたりですぱっと切断されて……。

Elisabeth
下半身から上半身が、上半身から下半身が、
みょむみょむと生えてきたんじゃないかしら。

Elisabeth
アタシならいける!

Zenobia
そうか……いけちゃうのか……。
エリザプラナリア・バートリー……。

Elisabeth
褒められて嬉しいわ~♪

Elisabeth
恐らくだけど、
半減しているアタシのシンデレラとしての力……。

Elisabeth
言うなればシンデレラ・パゥワーみたいなもの?
彼女と一つになれば、完全体になるのよ!

Elisabeth
ちなみに根拠は一切ないわ!!

Zenobia
ないのか!!

Zenobia
まあ、いずれにせよまずはこの森を 抜けてからの話だが……。

Zenobia
しかし、あのモレーとかいう女の言葉が 正しければ……我らはどうしたものか……。

Elisabeth
……?
ねえ、2人とも。音が聞こえないかしら?

  1. この音は……!
 
  Select: この音は……!

Zenobia
どうやら誰かが戦っているようだな。

Zenobia
剣の音からすると、
魔獣同士の争いという訳でもあるまい。

Zenobia
同じく迷子かもしれないが、
何もせず、じっとしているよりは良かろう。

Zenobia
行くぞ!

Elisabeth
勇気凜々りんりんいざ進め~♪

  1. いざ進め~♪
 
  Select: いざ進め~♪

Zenobia
(完全に嵌まっている……!)

???
はぁぁぁぁぁ!

???
うっらあああああ!
ブッ殺せーーー!

???
斬る!

Zenobia
これは……。
手伝う必要はなさそうだな。

Zenobia
見事なものだ。
清流の如き剣、波濤はとうの如き剣。

Zenobia
いずれ名だたる英雄と見た。
応援は必要なさそうだが……。

  1. もちろん加勢しよう!
 
  Select: もちろん加勢しよう!

Zenobia
そうだな。

Zenobia
そこな者たち!
故あって、その戦いに我らも参戦したい!

Zenobia
応か否か返答を!

Mordred
お? 増援か?
いやこっちの増援か!

Mordred
いいぜー、遠慮なくブッ飛ばせ!

Watanabe no Tsuna
ふむ。
では、新手が我々の背後から来る。

Watanabe no Tsuna
それを任せて構わないか。

Zenobia
無論だ。
—よし、言質げんちは取れた。行こう!

Elisabeth
いざ戦いよ~♪
お姫様だけど~戦いなのよ~♪

Mordred
何か唄いながら変なのが現れた!?

Watanabe no Tsuna
しかもおおよそ戦う服装ではないが。
うん、世とはさまざまなモノなのだな……。

Elisabeth
そうよ~♪ ロックもポップスも~♪
場合によっては唄うのよ~♪

--ARROW--

Elisabeth
お~わ~り~よ~♪

Mordred
よーし、こちらも終わったぞ。

Watanabe no Tsuna
礼を言う。
助かった。

Zenobia
いや。おまえたちの腕ならば、
容易に返り討ちにできただろう。

Zenobia
……うちの軍に入らないか?
福利厚生はしっかりしているぞ。

Watanabe no Tsuna
どんなに楽な戦いでも、
常にまぐれがあるものだ。それから……。

Watanabe no Tsuna
助力には感謝するが、誘いには応じられない。
既にこの刀は別のものに捧げている。すまん。

Zenobia
そうか、残念だ。
では謝礼代わりに一つ、頼みがあるのだが。

Mordred
おう?

Elisabeth
実は~アタシたち~
道に~迷ってるの~♪

Elisabeth
どうしたらいいかしら~♪

Watanabe no Tsuna
なるほど、迷い子か。
ならばついてこい。

Watanabe no Tsuna

この迷妄の森に居を構えている。

Mordred
ロクデナシどもの集まりだが、
まあ森をうろつくよりは安全だ!

Watanabe no Tsuna
そうだな。
じき、夜になる。夜の森は恐ろしく危険だ。

Zenobia
ほう。
7人で住んでいるのか?

  1. (7人……?)
 
  Select: (7人……?)

Watanabe no Tsuna
ああ。
皆、良い奴だぞ。

Mordred
そうかぁ?
悪人ぶってる義賊とか、微妙じゃね?

Watanabe no Tsuna
良い奴だと思うのだがな……。

Mordred
ま、いいや。腹減ってないか?
メシだけは無限に食えるから安心してくれよな!

Elisabeth
それはとても美味しい~森の果実~♪

Story Halloween Cabin.png

Tawara Tōta
うむ!

Tawara Tōta
山海珍味、山盛りの米!
もちろん日本酒もあるぞ!!

  1. お味噌汁おいしい……
  2. ご飯おいしい……
  Select: お味噌汁おいしい……
Watanabe no Tsuna
具はワカメに豆腐か……。
定番だが美味いな。

  Select: ご飯おいしい……
Mordred
何だおまえ、
さっきから野菜おこめばっかり食べやがって。
Mordred
肉が足りないぞ肉。
そら肉追加ー!

Napoleon
サケか……悪くない、悪くないが。
やはりここはコニャックだ!

Mordred
酒なんて飲んでも剣が鈍るだけだっつーのに。
どいつもこいつも。

Elisabeth
おかしいわね~♪ イメージと違うわ~♪
これただの宴会~♪

Robin Hood
この見るからに怪しげな森に突っ込んできたのかよ……。
オタクら、もうちょい用心深くなるべきじゃない?

Zenobia
返す言葉もない……。

Napoleon
なあに、気にするな!
不運は幸運に転じるもの。

Napoleon
ここでアンタのような美しいお嬢さんマドモワゼルと 出会えたことが、オレにとっては幸運だ!

Zenobia
そのように軽薄な台詞は控えたほうがいいだろう。
いろいろ問題を招く。

Elisabeth
塩対応~♪
ちなみにアタシには何かないかしら~♪

Napoleon
おお、麗しの姫よ。

Napoleon
その蜂蜜のような声は、
オレに愛をささやくためにあるのかい?

Elisabeth
ほ、ホントに口説いてきた!?
{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}、後は任せたわヨロシク!

Napoleon
ははは、照れずともよかろうに。

d'Eon
こちらはどうだろう?
ハーブのお茶だ。

  1. ありがとう
 
  Select: ありがとう

d'Eon
この森を出る、か……。

d'Eon
難しくはあるが、もちろん不可能ではないね。

d'Eon
とはいえ、今日はもう遅い。

d'Eon
闇夜の森を歩くほど、
不用心なことはない。

d'Eon
どうか本日は、こちらに宿泊を。

Zenobia
む。
それはありがたい、が—

Napoleon
ははは、寝込みを襲うような男はいないさ。

Napoleon
不安であれば、
オレたちは外で寝てもいい。

Zenobia
その必要はない。
これでも女王でな。

Zenobia
人を見る目には自信があるし、
見えなかったとしても問題はない。

Napoleon
というと?

Zenobia

Napoleon
ハッハッハ!
それは勘弁して欲しいな!

Mordred
アホか。
そもそも寝なきゃいいじゃねえか。

Bedivere
おや、睡眠は嫌いでしたか?

Mordred
無防備なのがイヤなんだよ。

Bedivere
トリスタン卿はいついかなる時でも 睡眠を欠かさない方でしたね……。

Mordred
アイツはアイツで……なんかこう……
ダメじゃないか……?

Bedivere
否定はしません。

Watanabe no Tsuna
おまえたちの安眠は、
この渡辺綱が請け合おう。

Watanabe no Tsuna
ゆるりと休んでくれ。

Elisabeth
ありがとう~♪

Watanabe no Tsuna
(なぜ唄うのだろう)

Watanabe no Tsuna
……。
……。

Watanabe no Tsuna
無趣味の身ではあるが……

Watanabe no Tsuna
俺は童謡が好きだ。
(リクエスト)

Elisabeth

(心の赴くままに唄っていただけ)

Watanabe no Tsuna

(唄わないのかなと思っている)

Robin Hood
(2匹の猫がお互いのやってることが理解できない、
 みたいな顔をしてんなー……)

Elisabeth
それにしてもこの家~♪
何ともメルヘンね~♪

Zenobia
確かにそうだな。

Zenobia
おまえたち、
名のあるサーヴァントであろうに……。

Zenobia
この家は少し狭すぎないか?

Mordred
と言っても召喚されてから、
オレたち7人は、ここを根城にしているしな。

Mordred
住めば都、作れば根城ってもんさ。

Elisabeth
アタシは気に入っているわ。
こんなメルヘンな小屋、なかなかないもの!

  1. 7人……メルヘン……
 
  Select: 7人……メルヘン……

Saitō Hajime
まあ、盗賊っぽいのもそうでないのもいるけど。

Saitō Hajime
数は勿論、。
当たり前でしょ?

  1. 40人で……岩の扉があって……
  2. 7人が……森の小屋に住んでいて……
  Select: 40人で……岩の扉があって……

  Select: 7人が……森の小屋に住んでいて……

Elisabeth
どうしたの{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}~♪
まるで~♪ まるで~♪

Elisabeth
……悩んでるみたいよ~♪

Zenobia
語彙を増やそう!

Elisabeth
即興アドリブだとどうしてもね~♪
シェヘラザードのようにはいかないわ~♪

  1. シェヘラザード……
 
  Select: シェヘラザード……

  1. わかった! アリババと白雪姫だ!
  2. ……というかエリちゃん唄ってなかった?
  Select: わかった! アリババと白雪姫だ!

  Select: ……というかエリちゃん唄ってなかった?
Elisabeth
ひ・ら・け、ゴマ~♪
あるいはオープン・セサミー♪

All

Zenobia
つまり—

Mordred
ここが、
ってことか?

Elisabeth
アタシはシンデレラ~♪
盗賊団の時は~♪

Zenobia
40人……。
アリババと40人の盗賊か!

Mordred
で、オレたちが白雪姫と 7人の妖精ドワーフってことか。

Mordred
まあ妖精なんてガラじゃねえがな。
連中もっと悪質だって話だし。

Mordred
っていうか、姫いねえじゃん。

Elisabeth
アタシがいるわ~♪

Mordred
うんまあ……とりあえず姫は仮置きで……。

Zenobia
となると、この先も童話に関する 何かが出てくる可能性があるか……。

Watanabe no Tsuna
お伽噺メルヘンが世界のことわりを形作るとは。
特異点は、つくづく恐ろしいところだな……。

Mordred
まあいいか。

Mordred
今日はとりあえずウチで 休もうぜ!

Elisabeth
キングサイズのベッドとかあるかしら?

Elisabeth
シンデレラたるもの、そういう
『なんかすごいベッド』で眠るべきよね。

Mordred
揃って雑魚寝だ雑魚寝。

Elisabeth
お姫様なのに~♪
雑魚寝~~~なのね~~~♪


—消灯後

???
~♪

  1. 微かに声が……?
 
  Select: 微かに声が……?

Elisabeth
あら、{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}じゃない。
どしたの?

Story Halloween Forest Night.png

  1. エリザベートこそ、どうして?
 
  Select: エリザベートこそ、どうして?

Elisabeth
歌に時間も状況も関係無いもの。
唄いたいときに唄うの。

Elisabeth
アイドルの時とは心持ちがちょっと違うわね。
唄いたいときに気ままに唄う。

Elisabeth
シンデレラのアタシはそういう感じなの。
ダメかしら?

  1. いいと思うよ
 
  Select: いいと思うよ

Elisabeth
ふふ。
そーれーでーはーいーきょっくー♪

Elisabeth
ラララ~♪

Elisabeth
アタシはシンデレラ、
とっても不幸な女の子~♪

Elisabeth
なぜか砂漠から森へと旅立ったわ~♪
敵は怪しい眼鏡ジャック・ド・モレー♪

Elisabeth
今は7人の……妖精……じゃない 傭兵に守られているの~♪

Elisabeth
森の闇は不気味だけど~♪
唄えば闇も決して怖くないわ~♪

Elisabeth
怖くないわ~♪

  1. いややっぱ怖くない?
 
  Select: いややっぱ怖くない?

Elisabeth
そうね~♪
アタシも結構怖いわ~♪

  1. エリちゃん後ろーーー!
 
  Select: エリちゃん後ろーーー!

Elisabeth
見たくないわ~♪
現実から目を逸らしたいわ~♪

Robin Hood
いやソレから目を逸らしたら ホント、ダメだからな!?

Elisabeth
みーどーりーのーあーりーがーとーうー♪

Mordred
なんだなんだ。
やけに魔獣が暴れ……怯え?

Mordred
とにかく、何か変な感じじゃねえか。
まあいいや。朝まで眠る義理はねえ。

Mordred
ベディヴィエール!
起きてこい!

Bedivere
言われずとも、起きています。
卿は一晩寝ずの番をするおつもりで?

Mordred
まあな!

Mordred
アイツのアレな歌で魔獣がやたら けたたましかったからな!

Mordred
一騒動起きると思ってたんだ!

Napoleon
ハハハハハ!
起きてみれば魔獣のナイトパーティーと来たか!

Napoleon
いいとも、このナポレオンは 元々短時間睡眠の男でね!

Napoleon
夜通し付き合わせてもらうぜ!

Watanabe no Tsuna
無益な争いではあるが仕方なし、か。

Tawara Tōta
うむ!

Tawara Tōta
この迷妄の森の住人として、
火の粉は払わねばな!

d'Eon
私は家を守る。
みんなは思う存分、迎撃を!

Robin Hood
代わって欲しいところだが、
トラップ仕掛けたのはオレだからな……やれやれ。

Mordred
よーし。
7人の傭兵、いくぞ!

Mordred
なに言いたいかわからねえが、
とりあえず手伝え!

  1. りょ、了解でーす!
  2. け、見学で……
  Select: りょ、了解でーす!
Napoleon
うむ。
指示を頼むぞ、カルデアのマスターメ ー ト ル
Elisabeth
みんな~勇敢にブレイブリー~♪
戦って~平等にイクオリィー~♪
Elisabeth
血塗ちまみれになったり腕が千切れたり 足とか首がポンポン飛んだりしないでね~♪
Elisabeth
内臓がまろびでたり延髄を切断されたり アキレス腱を噛み千切……。
Robin Hood
何でやられる描写だけ執拗にするのオタク!?

  Select: け、見学で……
Mordred
よーし、ならそこで見てろよおまえ!
Mordred
このモードレッドが、
片っ端から薙ぎ倒すからなー!
Elisabeth
{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}は隣に座りなさい~♪
おやつとか~あるかしら~♪
Mordred
そこは真面目に見学しろよなオメー!!

--ARROW--

Napoleon
これでも喰らうんだな!
アディオス・アミーゴ!

Napoleon
オレの国風に言うならば—

Napoleon
アデュー!

Napoleon
オーララ!
これで終わりだな。

Mordred
なんだ、アホらしい。
戦ってたら朝が来たぞ。

Mordred
デオン、朝食だ朝食!

d'Eon
ああ、準備はできているとも。

Elisabeth
お腹空いたわ~♪
トーストだけじゃ足りないわ~♪

d'Eon
では、魔獣の肉を。

Elisabeth
……朝からお肉はちょっと胃もたれしそう~♪

d'Eon
では、フルーツを……。

Elisabeth
そうそう、そこらへん~♪
メルヘンな食べ物で生きていくの~♪

Mordred
何でいちいち唄って踊るんだおまえ?

Elisabeth
そういうサダメク ラ スだからよ~♪

Mordred
そうかー……。
それならまあ仕方ねえかー……。

Zenobia
ふぁぁぁあ……。
おはよう、何やら騒がしかったようだが。

  1. 寝てたの!?
 
  Select: 寝てたの!?

Zenobia
ね、寝ていたが!?
何、敵襲? こんな近くで!?

Zenobia
気付かず寝倒していた……不覚……!

Zenobia
起こしてくれれば戦ったのに……。

Tawara Tōta
はっはっは! 大物だな!
その肝の据わりようは、さすが女王というところか!

Zenobia
普通、夜はぐっすり寝るものだろう。

Zenobia
大事なのは規律、すなわち早寝早起きだ!

Zenobia
夜は基本的に体力の回復に努めるべきだし、
そう、たとえば夜這いなんてもってのほか!

Zenobia
戦争中に夜間行動の予定があるとか、
起きて戦う必要があるならもちろん戦うが……。

Zenobia
その状況に気付けなかったとは、失態だ……。

Elisabeth
すやすやおやすみだったわね~♪
ねぼすけ女王様~♪

Zenobia
おいやめろ。
唄われると子々孫々し し そ ん そ ん伝わりそうな気分になる!

Story Halloween Cabin.png

Bedivere
それではこの森を抜ける方法ですが……。
森の主を倒すことです。

  1. 森の主……?
 
  Select: 森の主……?

Bedivere
ええ。

Bedivere
恐らくは貴方たちのいう黒幕……。
ジャック・ド・モレーに配置された敵なのでしょう。

Bedivere
1人はサーヴァント、ヘクトール。

Bedivere
そしてもう1人は、
あの英雄ベオウルフの宿敵であるグレンデル。

Bedivere
この2人……いえ、正確には1人と1頭と 呼ぶべきですが……。

Bedivere
彼らがタッグを組み、
森から出させないようにしているのです。

Zenobia
む、おかしくないか?

Zenobia
なぜ英雄ヘクトールと、
魔物であるグレンデルが組んでいるんだ?

Mordred
そこがオレたちにも分かんないんだよな。

Mordred
ヘクトールとグレンデルなんて、
仲良くできる要素一つもないぜ。

  1. ヘクトールとグレンデル……まさか……
  2. サッパリわからない……
  Select: ヘクトールとグレンデル……まさか……
Zenobia
何かわかるのか?
Napoleon
おお、オマエの考えを聞かせてみてくれ!

  Select: サッパリわからない……
Elisabeth
あ。
……アタシ~わかったかも~♪
Watanabe no Tsuna
む。それは何か。
Watanabe no Tsuna
今まで二度三度と刃を交えてみたが、
未だに理由はわからず—
Elisabeth
多分だけど~♪
Elisabeth
ヘンゼルヘ ク ト ー ルと~♪
グレーテルグ レ ン デ ルの~♪
Elisabeth
言葉遊びリ リ ッ ク冗談ジョークじゃないかしら~♪
All
うそぉ!?

  1. まさかとは思うけど……
  2. ヘンゼルとグレーテルの……もじりみたいな……
  Select: まさかとは思うけど……

  Select: ヘンゼルとグレーテルの……もじりみたいな……

All
……。
……。

Napoleon
いやまさか……なあ。
いくらここが童話配役の特異点だとしても……。

Mordred
ダジャレか。ダジャレなのか。
しかもかなりしょうもねえぞ!!

d'Eon
ヘンゼルとグレーテルといえば、
魔女を倒す子供の兄妹の話だったね。

d'Eon
子供の兄妹……。
あの2人と何の関係もない……。

Napoleon
ウオッホン。

Napoleon
……まあ、アイツらが何であるかは この際、置いておこう。

Napoleon
どうだい皆の衆。

Napoleon
このお嬢さんマドモワゼルとそのマスターメ ー ト ルと世界を救うため、
森を抜ける旅の供回りに興じたい奴は?

Bedivere
もちろん構いませんが、
全員という訳にはいかなそうですね……。

d'Eon
そうだね。

d'Eon
森の魔獣が大挙して砂漠に押し寄せたり、
その逆も考えられる。

d'Eon
それを抑え込む者も必要だね。
同行できるのは3騎……いや、2騎かな。

Watanabe no Tsuna
数としては妥当だが……。
誰と誰が行く?

Mordred
とりあえず……ジャンケンで決めっか。

Robin Hood
別に行きたくないんですけどねえ?
(絶対に変なトラブルに巻き込まれる)

Mordred
うるせえうるせえ、
四の五の言わずにとっとと集まりやがれ!

All
せ・え・の……

All
ジャンケンホイ!!

Story Halloween Forest.png

Mordred
っつー訳でオレと。

Napoleon
オレだ!
よろしくな!

  1. 2人ともよろしく!
 
  Select: 2人ともよろしく!

Elisabeth
白馬の騎士は~♪
もうちょっと繊細な感じの方が~♪

Mordred
白馬なんて乗らねぇぞ、目立つし。

Napoleon
はは。オレは乗ってたぞ!

  1. 白馬の皇帝だもんね
 
  Select: 白馬の皇帝だもんね

Napoleon
だが残念ながらアーチャーでな。
馬は持ってきていないのだ。

Napoleon
皇帝では不足かな、灰被りのお姫様?

Elisabeth
{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}、アタシでもわかるわ。
この皇帝、誰にでもこういうこと言う~♪

Napoleon
はっはっは。
無闇に誰もって訳じゃあないさ。

Mordred
笑って誤魔化す皇帝殿は放置だ放置。
んじゃ、迷妄の森脱出開始とするか!

Zenobia
ああ、それを聞きたかったのだ。
どうやって脱出するつもりなんだ?

Mordred
それなんだが……。
あー、カルデアのマスター?

  1. うん?
 
  Select: うん?

Mordred
環境保護って、大事だよな?

  1. 急に話題が変わった
  2. 大事だと思うけど……!?
  Select: 急に話題が変わった
Mordred
まあまあ、大事なことなんだ。
何しろ今から—
Mordred


  Select: 大事だと思うけど……!?
Mordred
お。
Mordred
その表情、もしかしてオレの考えてることが わかっちゃったか?

Zenobia
……おい。
まさか……。

Mordred
そのまさかだ!

Mordred
迷妄の森は方向感覚がズラされる上に、
1日経てば草木が生え替わっちまう!

Mordred
つまり逆に言えば!

Elisabeth
バンゾック~♪ とっても蛮族バンデット~~♪
でも滅茶苦茶スッキリしそうね~♪

Elisabeth
やっちゃってー!

Mordred
よーし、そっちの姫がそう言うんなら、
やらない理由はねえな!

Mordred
宝具解放—いくぞ!!

Mordred
我が麗しき父への叛逆ク ラ レ ン ト ・ ブ ラ ッ ド ア ー サ ー』!

Zenobia
め、滅茶苦茶だな……!?

Mordred
モタモタしていると木が生え替わっちまうぞ!
進め!

Mordred
向かう先が荒野なら方向感覚が多少狂っても、
問題ねえ!

Mordred
ほらほら、走れ走れ!

Mordred
モタモタしていると 森が復活しちまうぞ!

Elisabeth
い~そ~が~し~い~♪
とてもとてもせ~わ~し~な~い~♪

  1. ひいひい……!
 
  Select: ひいひい……!

Napoleon
……ん?

Mordred
ん? どうした、ナポ公。

Napoleon
いや、何か妙な音が……。

Mordred
妙な音?

Mordred
オレにも聞こえたぞ。
武器構えろ!

Zenobia
わかった。
しかし……どこにいるんだ?

Mordred
どこって……どこだ?

Elisabeth
なーんーにーもー♪
みーえーなーいーわー♪

Napoleon
……見えない、か。

Mordred
ナポ公?

Napoleon
いや……グレンデルについての 伝説をふと思い出してな。

Napoleon
グレンデルはベオウルフも手を焼く 恐るべき魔物だったらしいが……。

Napoleon
中でも厄介だったのは、
姿を変える力と—姿を消す力だそうだ。

  1. 本当に何かいる……!?
 
  Select: 本当に何かいる……!?

Mordred
—!
狙いはテメエだナポ公!

Napoleon
のわっ!?

Mordred
いたぞおお!!

Napoleon
そこか!

Mordred
やったか!?

Napoleon
手応えはあったが……っ!

Mordred
クソ、気を付けろテメエら!

Zenobia
チッ……しかも速い!

Mordred
このっ……!

Hector
……。
……はぁ~……。

Hector
いや、オジサンも大概ハチャメチャなサーヴァント生 送ってるけどさぁ……。

Hector

なんて理由で召喚されるとか……。

  1. マジですかヘクトール
  2. 心中お察しします……
  Select: マジですかヘクトール
Hector
お、カルデアの人か。
そうなんだよマジでそうなんだよ……。
Hector
聖杯戦争とかにもちょくちょくオジサン、
召喚されててさぁ……。
Hector
ひっどいマスターもいれば、
一緒に戦いたくなるマスターもいたけどさぁ……。
Hector
オジサンの中で歴代ひどいマスターランキング、
ベスト3に入るよ、今回は……。

  Select: 心中お察しします……
Hector
うん……。
Hector
まさか不定形の知的生命体に—
Hector
『お兄ちゃん! よろしくね!
 わたしグレンデル! 趣味は食べること! 人を!』
Hector
って言われるとか、
生まれて初めての経験だったよ……。
Hector
パリス……おまえ、本当に良い弟だよ……。
今さら思い知った……。
Paris
もしもしヘクトール兄さん?
Paris
そんな不定形生命体と比較されるの、
いくら自他共に認める兄さん大好きなパリスでも……。
Paris
まじで怒りますよ?
ぷんすか!
Hector
うん、ごめんなパリス……。
Zenobia
(見えない弟と話している……!)

Hector
まあ、そんな訳で。
100パーセントやる気が出ないオジサンですが。

Hector

Mordred
うおっと!?

Grendel

Hector
って訳で可愛くない妹と、
極めてやる気のない兄ヘクトール。

Hector
ヘクトールとグレンデル、いくぜ!
……行きたくないなぁ……。

Elisabeth
がんばって~オジサン~♪
加齢臭に負けないで~♪

Hector
メンタルにダメージを与えに来たな、
このお姫様!

Hector
オジサン一応王族なんで、
そこらへんは気を遣ってるから!

Hector
煙草の匂いについては……ごめんね!

--BATTLE--

Elisabeth
そして怪物は~真っ二つよ~
手足がなくなってバーラバラ~♪

Mordred
残念ながら死んでねえよ。
耐久の限界を超えてブッ倒れただけだ。

Mordred
瀕死の重傷ってヤツだが、
グレンデルなら問題ねえだろうさ。

Grendel
ぐえー。

Zenobia
勝負あり、だな。

Hector
いやー、よくバッサリとやってくれた。
これでオジサンもおおっぴらに退職できるわ。

Hector
グレンデルも殺さなかったのか。

Hector
まあ、どこかの不定形生物にグレンデルって 忌名いみなを押しつけただけの代物だ。

Hector
放置しておいても問題はないぜ。
駆除してもいいけどな。

  1. {(M) 放っておこうか /(F) 放っておくよ}
 
  Select: {(M) 放っておこうか /(F) 放っておくよ}

Mordred
悪意がある以上、駆除しておいても いいと思うが—

Mordred
まあいい、
それはオレの役割じゃねえからな。

Mordred
ゼノビアだっけか?
おまえはどうなんだ?

Zenobia
藤丸とは、

Zenobia
あくまでこの特異点解消までの 付き合いのつもりだが……。

Zenobia
不必要な殺害を認めるのは、
女王としては愚行だと考える。

Elisabeth
本音はどうかしら~♪

Zenobia
いいんじゃないか?

Zenobia
あれがまた暴れ出したら、
ヘクトールが責任を持って抑える。

Zenobia
そうだろう?

Hector
へいへい。

Hector
ヘンゼルお兄さんとして、
ちゃんと責任持ちますよっと。

Zenobia
……さて、話がまとまったところで、
おまえに尋ねたいことがある。

Zenobia
ジャック・ド・モレーとこの特異点について、
何か知っていることはないか?

Elisabeth
何もかも話してスッキリしましょう~♪
さもないとオアダイ~♪

Hector
ああ、そうだな。
もう敗北したことだし、言っちまってもいいか。

Hector
あとそこのシンデレラさんは 脅さなくてもいいから。

Hector
……もう理解していると思うけどさ、
この特異点は童話の世界をモチーフにしてるんだよね。

  1. あー……やっぱり
 
  Select: あー……やっぱり

Elisabeth
やっぱり~そうなのね~♪

Zenobia
童話の世界、か……。
砂漠の時は—アリババと40人の盗賊で。

Mordred
この森は……。

Elisabeth
白雪姫よ~♪
7人のドワーフならぬ7人のイケメンね~。

Mordred
イケメンねぇ。
……イケメンか、アイツら?

Napoleon
ハハハハハ、
オレはそう思っていたがな!

Hector
で、そこのお姫様。

Elisabeth
アタシね~♪

Hector
(何で唄うの?)

Hector
……アンタはシンデレラであり、
でもありでもある。

Hector
メルヘンにおけるお姫様プリンセス
それが本来のアンタの役割だ。

Hector
……いや赤ずきんはお姫様じゃないな。
まあ、ざっくりね。ざっくり。

Hector
何で分裂したかって?
そこまではオジサン知らない。

Elisabeth
じゃあ~あの城で捕まっているアタシは~
囚われのお姫様なのね~♪

Hector
足止めのために召喚されたオジサンが 知っているのはこの位さ。

  1. ありがとう、ヘクトール
 
  Select: ありがとう、ヘクトール

Hector
どういたしましてっと。

Mordred
さて、と。それじゃあカルデアのマスター。

Mordred
森は切り開いたぜ。
さあ、どうする?

  1. よし、行こう!
 
  Select: よし、行こう!

All
おーう!

Hector
ふぁぁ……。

Molay
はいヘンゼルくん、
メルシーメルシーありがとねー。

Hector
……いきなりのご登場かよ。
しかし負けちまったが、いいのかい?

Molay
いいのいいの!

Hector
へーえ。そいつは重畳。

Molay
おっとウップス

Molay
まだマスター権はあたしに 残っていること、忘れないでねー?

Hector
へいへい。
ま、オジサンにできることは何もないけどね。

Story Halloween Town.png

Mordred
さて、と。

Mordred
森を抜けて辿り着いた街には、
人っ子1人いやしねえ。

Elisabeth
ハロウィンなのに~♪
トリック・オア・トリートもないなんて~♪

Elisabeth
……ハロウィン舐めてるわね、
あのモレーって女。

Elisabeth
血まみれミートソースな~♪
拷問をかけてあ~げ~る~♪

Napoleon
凄い歌だな!

Story Halloween Castle.png

Elisabeth
スヤァ……。

Molay
ふぅ、暴れ出したときは どうなることかと……。

Molay
さーて……が、
早く彼女を助けに来てくれないと。

Molay
とっても困ったことになるかもよ?
あたしが。

Section 4: 祈りを捧げ、地に祝福を

Show/Hide Story Chapter

Story Halloween Tower.png

Napoleon
ふうむ。ここがチェイテシンデレラ城か?

Mordred
とりあえず、
辿り着くことには辿り着いたが。

Mordred
やっぱり誰もいやしねえ。

Elisabeth
せっかくの~♪
シンデレラ城~なのに~ナイトの1人もナシ~♪

Elisabeth
不用心にも~ほどがあるわ~♪

Elisabeth
……守備が薄いのはいいけど、
アタシを甘く見てるのは気に入らないわね。

Elisabeth
やっぱり拷問ね~♪

Napoleon
はははは!
物騒なのは置いといて、行くか?

  1. 行こう!
  2. もう1人のエリザベートを救出しないと
  Select: 行こう!
Zenobia
そうだな。
とっとと元凶を倒して、特異点を修正しよう。

  Select: もう1人のエリザベートを救出しないと
Elisabeth
そういえば~そうだったわ~♪
Mordred
サラッと忘れてんじゃねえよ!
ったく、城に入るぞ!

Story Castle Halls.png

Elisabeth
ここはまだチェイテ城ね~♪

Zenobia
おまえの故郷、という訳か。

Elisabeth
死に場所でもあるわ~♪
……もとい、死に場所でもあるのだけど。

Zenobia
籠城戦ろうじょうせんでも起きたか?

Elisabeth
あまりその話はアタシからしたくないわ~♪
{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}にでも聞いてちょうだい~♪

Zenobia

  1. ゼノビア、ちょっといい?
 
  Select: ゼノビア、ちょっといい?

Zenobia
ああ。

  1. 実はね—
 
  Select: 実はね—

Zenobia
……。
……そうか……。

Zenobia
このチェイテ城は彼女にとって、
監獄でもあったのか。

Mordred
ま、生前はどう考えても褒められた 生き様じゃねえけどな、あのドラバカ。

Mordred
やらかしたことが酷かった分、
辛い死に方だった。

Mordred
因果応報いんがおうほうってヤツだ。

Zenobia
話を聞く限りでは、そのようだな。

Zenobia
だが……虜囚の身となり、幽閉され、
誰からも顧みられることがない。

Zenobia
悪行とは別に、
それには憐憫れんびんを抱いてしまう。

Mordred
あー、そりゃ……アレか。

Zenobia
言葉を濁さずとも良い。
そうだ。見ての通り、私も虜囚だった。

Zenobia
後世に伝わっているように命乞いをしたかどうかは、
正直に言って覚えていない。

Zenobia
捏造なのか本当に心が折れたのか。
大切なことだとは思うのだが。

Zenobia
ただ私は私自身を信じている。
その証明のためにここにいる。

Zenobia
生前に近い時代のパルミラに召喚された以上、
きっと果たしてみせる。

Zenobia
……いずれにせよ、だ。

Zenobia
私にも、恥辱の過去があったことに違いはない。

Zenobia
彼女エリザベートは—

  1. エリちゃんは前向きだよ
 
  Select: エリちゃんは前向きだよ

Mordred
そうだな。
アイツ何なんだってくらい前向きだな。

Mordred
後ろ向いたら死ぬんじゃねえのってくらい。
……いや本当に死にかねないな……。

Zenobia
良いことだ。

Zenobia
そんな最期であれば、
前向きではなくとも仕方なかろうに。

  1. エリザベート・バートリーは……
  2. アイドルだからね
  Select: エリザベート・バートリーは……

  Select: アイドルだからね

Zenobia
アイドル……か。

Mordred
さっき聞いたが、
今はミュージカルに挑戦中だとさ。

  1. カルデアでもよくライブ{(M) やってる /(F) やってるよ}
 
  Select: カルデアでもよくライブ{(M) やってる /(F) やってるよ}

Zenobia
生前から唄っていたのか?

  1. 英霊になってからのはず
 
  Select: 英霊になってからのはず

Zenobia
……少し、話してみるか。

Zenobia
エリザベート!

Elisabeth
な~に~か~し~ら~♪

  1. (仲良くなるといいな……)
 
  Select: (仲良くなるといいな……)

Story Halloween Castle.png

Molay
……ほーう、来たねぇー?

Molay
森の7騎を揃えて来るかと思ったけれど、
追加戦力は結局2騎だけ、か。

Molay
エリザベート・バートリー、
女王ゼノビア、カルデアのマスター。

Molay
加えて……
叛逆の騎士モードレッド、皇帝ナポレオン。

Molay
悪くはないラインナップだけど、
でも。残りの5騎を置いてきちゃうとか、

Molay
もしかして舐めてるー?

Molay
あたし、舐められてるー?

Molay
ああ、そーゆー意味じゃなくてさ?
もーっと悪い意味でね。

Molay
こっちの企みが、ほんの何手か先に 進んでるってだけだから。

Molay
絶対に逃せないチャンス、大切な現界の機会だもの、
自分にやれることを最大限やるんだ。

Molay
舐めてかかってくれてもいいよ。
その隙を見逃さないからさ! そーゆーこと。

Elisabeth
……何ですって?

Elisabeth
聞いたわよ。

Elisabeth
コイツ、アタシのことバカにしたわよね。
お城を乗っ取ったあげく、その物言い!

Elisabeth
許さないっていうか、
元々許すつもりなんかこれっぽちもないけど、

Elisabeth
大拷問! 大決定!

  1. エリちゃん!
 
  Select: エリちゃん!

Elisabeth
なによ。

  1. エリちゃん唄うの忘れてる!
  2. もう1人のエリちゃんが人質のまま、だからね!
  Select: エリちゃん唄うの忘れてる!
Elisabeth
はっ!
Elisabeth
そうだったわ~♪
今回のアタシは~ミュージカルアイドル~♪

  Select: もう1人のエリちゃんが人質のまま、だからね!
Zenobia
そうだな。
あまり挑発しては危険だ、エリザベート。
Elisabeth
そ、それもそうだったわ~♪
気を付けなきゃ~♪

Zenobia
もう1人のエリザベートは……

Zenobia
奥の玉座でぐっすり眠っているようだな。

Molay
ええ。ご心配なくー。

Molay
暇だから~寝るわ~♪ とおっしゃったので お望みどおりにさせているだけで。

Molay
手枷足枷てかせあしかせも無し、拷問も不要。
至極丁重に扱っております。

Molay
一応、お城のお姫様ですから。
こんなんでも。

Elisabeth
こんなんでもとかアンタ~♪
とことん生意気な~スタイルでいく気ね~♪

Elisabeth
ちょっとだけ方向性~♪
アタシと被ってる気がして~腹立つわ~♪

Molay
か……
かぶってますかー、あたし!?

Zenobia
さ、さあ……。

Molay
アイドル路線とか目指してるわけじゃなし、
こちとらパリの中心で呪いを叫ぶほうだってのに……

Molay
この人にかぶるとか言われると、
ど、動揺を抑えきれねー。

Molay
お、の、れ。

Mordred
(なあ、ナポ公)

Mordred
(色々語っちゃいるがこいつ、
 一貫して根っこに余裕がありやがる)

Mordred
(何か裏ねえか?)

Napoleon
(ありそうだ)

Napoleon
(城内に侵入されても、
 大して顔色を変えちゃいない)

Napoleon
(まず間違いなく仕掛けがある。
 でなけりゃ本物のバカだ)

Mordred
(だろ)

Napoleon
(ま、警戒はするさ。そっちも頼む)

Napoleon
(……しかし、ジャック・ド・モレーか)

Napoleon
(テンプル騎士団最後の総長。
 団の本拠地、パリのタンプル塔は血に濡れすぎた)

Napoleon
(なんでまあオレがブッ壊した訳だが)

Napoleon
(そのへん謝る筋合いは—)

Napoleon
(まあ、ないな!)

Elisabeth
小悪魔系とかべつに自称しないけど~♪
他の誰かが~やろうとしてるの~見てると~♪

Elisabeth
イラッとするわ~♪
イラッとするの~♪

Elisabeth
ってことでジャック・ド・モレー!
ついに追い詰めたわよ!

Molay
ほんとにー?

Elisabeth
(イラッ)

  1. あっ!
  2. エリちゃん!?
  Select: あっ!

  Select: エリちゃん!?

Zenobia
ふむ。
本気で苛ついてないか?

Elisabeth
……。
……。

Elisabeth
……だ……

Elisabeth
……だいじょうぶよ~♪
アタシはアイドル、ミュージカルアイドル~♪

Elisabeth
どんな時だって、唄って踊って♪
楽しくいくのよ~♪

Elisabeth
さあ、お城を乗っ取った悪い魔女~♪
もう1人のアタシを返してちょうだいな~♪

Elisabeth
いやだと言うなら~♪
アタシのナイトたちが~黙っておかないの~♪

Mordred
だとさ。

Napoleon
はっはっは。
ナイトとは、嬉しいことを言ってくれる。

Napoleon
淑女の期待には無論応えよう! —オーララ!

Molay
ウーララ!
威勢がおよろしいことで、皇帝陛下!

Napoleon
面識はないがこちらこそだ総長殿!
生前から女性だったのか?

Napoleon
同じフランスの英霊同士、
語ることがないでもないが—

Napoleon
今は敵味方!
ここは突破させてもらう!

Napoleon
いくぞ!

Zenobia
我が国の平穏のため!
手加減はしない!

Mordred
嫌な予感がするが……やるしかねえか!

Molay
ふっふふふ、母と仔と堕落の御名みなにおいて!
いざ、お相手つかまつる!

--ARROW--

Napoleon
オーララ!

Mordred
らあっ!

Zenobia
繋ぐぞ!

Molay
…………!

Molay
き、きゅう~。

Elisabeth
やったわ!

Elisabeth
じゃなくて、やったわ~♪
ついに悪の元凶を打ち倒してやったのね~♪

Elisabeth
ラララ~♪
とってもアタシ、上機嫌~♪

  1. よし!
  2. もう1人のエリちゃんを確保だ!
  Select: よし!

  Select: もう1人のエリちゃんを確保だ!

Zenobia
ああ。すぐに!

Zenobia
まだ眠っているようだな。
おい起きろ……起きろ!

The Other Elisabeth
むにゃむにゃ。

The Other Elisabeth
う~ん……。

The Other Elisabeth
…………ふえ?

The Other Elisabeth
あれ、モレー倒れてる……。
あれ、アタシがもう1人いる……?

Elisabeth
やっと目覚めたわね~♪
もう1人の、分かたれてしまったアタシ~♪

The Other Elisabeth

The Other Elisabeth
そういうことなのね~♪
すべて~この一瞬に~理解したわ~♪

The Other Elisabeth
今回のアタシは~シンデレラ~♪
ちょっと今だけは~眠り姫っぽかったけど~♪

The Other Elisabeth
唄って踊る~アイドルシンデレラなのね~♪

Napoleon
おお。これは。

Mordred
一目見ただけでわかり合ってんな……。

  1. こういうの慣れっこだからね
  2. 年季が違うからね
  Select: こういうの慣れっこだからね

  Select: 年季が違うからね

Both
ラララ~♪

Both
アタシたち~ついに出逢えたのね~♪
とっても~とっても嬉しいわ~♪

The Other Elisabeth
ねえ、もう1人のアタシ

Elisabeth
なにかしら、もう1人のアタシ

The Other Elisabeth
アナタ、とっても魅力的で素敵だわ。
まるで物語のお姫様のよう。

Elisabeth
ううん、アナタこそ何より素敵だわ。
夜空に輝くお星様のよう。

Both
ラララ~♪

Mordred
絶好調だな……

Napoleon
これは結構な見物だぞ。
混乱もなくすんなりと唄い、踊ってみせるとは!

Zenobia
状況的に唄っている余裕はない、
という以外は完璧だ!

Mordred
そうだけどな!

  1. さあエリちゃんズ!
  2. そろそろ、元に戻ってみたら?
  Select: さあエリちゃんズ!

  Select: そろそろ、元に戻ってみたら?

Elisabeth
ええ、そうね{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}!

Elisabeth
2人でデュオるのは素敵な時間だけど、
ちゃんとハロウィンを取り戻すためには、

Elisabeth
やっぱり、ただ1人のアタシじゃなきゃね!

The Other Elisabeth
ええ!

The Other Elisabeth
それじゃあ始めましょうか。

Elisabeth
いくわよ~。

Elisabeth
—シンデレラ合体!

Elisabeth
ぷはーっ!
合体も無事成功、完璧ね!

Elisabeth
さすがアタシ、自分との合体や分離なんて 慣れたもの……。

Elisabeth
これで完全無敵のアタシよ~♪
ラララパーフェクトシンデレラ~♪

  1. ……あれ、聖杯は?
 
  Select: ……あれ、聖杯は?

Elisabeth
聖杯は~♪

Elisabeth
……。
……はにゃ? 聖杯どこかしら?

Elisabeth
こういう時って、大体ラスボスが 持ってるものよね?

Zenobia
聖杯!

Zenobia
砂漠を、我が国を変えてしまった要因—
エリザベートを分裂させたのも!

Mordred
さっきモレーの懐は探ってみたが、
見つからなかったぞー。

Mordred
体内に取り込んでるなら、
さすがにセイバーのオレでも分かったはずだ。

Mordred
んー……ぶった斬って確かめてみるか?
オレはいいぞ!

  1. ま、まずは探してみよう!
 
  Select: ま、まずは探してみよう!

Mordred
ちぇー。

Napoleon
起きてる異常はまるっと聖杯の力に因るもの、か。
城内にあればいいが、どうだ?

Mordred
分からん。

Mordred
カルデアってのに繋がりゃ分かるかもだが、
通信途絶中だろ?

Napoleon
と来れば、城内の捜索だな。

Mordred
ハッ、城を荒らすのは得意だぜ!

  1. みんな、{(M) 頼む /(F) お願い}!
  2. 聖杯を探そう!
  Select: みんな、{(M) 頼む /(F) お願い}!

  Select: 聖杯を探そう!

Elisabeth
お願い~♪
聖杯を~見つけてちょうだいな~♪

Mordred
……ねーな!

Zenobia
少なくとも、魔力を発しているものは 見つからなかったぞ。

Zenobia
何らかの隠蔽が掛けられている、
と見るべきか?

Napoleon
だろうな。
となれば、そこで寝てる総長殿を叩き起こすか。

Napoleon
総長殿。
総長殿。

Napoleon
ジャック・ド・モレー総長殿。
悪いが、起きてもらう。

Molay
…………。

Napoleon
気が付いたか。

Napoleon
さて、尋問の時間だ。

Elisabeth
拷問の~お時間ね~♪

Napoleon
いや尋問だ。
そりゃあ、必要が生じたら選択肢に入れるかもだが、

Napoleon
いきなり拷問してもなぁ。
物事には段階ってモノがあるだろう。

  1. 皇帝陛下……
  2. 結構、怖いコト言うね……
  Select: 皇帝陛下……

  Select: 結構、怖いコト言うね……

Napoleon
おっと、オマエのやり方じゃあないか。
すまん。

Napoleon
ともかく今は尋問だ!
さあ、総長殿—

Molay
……。
……。

  1. モレー?
 
  Select: モレー?

Napoleon
……モードレッド!

Mordred

  1. ……!
 
  Select: ……!

  1. (何かに……背後から首を掴まれた!?)
 
  Select: (何かに……背後から首を掴まれた!?)

Molay
ククー♪
聖杯ゲット!

Molay
暴れないでね、カルデアのマスター?
背後からあなたの首をぎっちりと掴んでいるから。

Molay
こちらの気分次第では、人間の頸椎けいつい程度 たちまち、コキリといっちゃいますので。

Molay
皆さんもそのあたり、
状況はご理解いただけてますー?

Mordred
……悪い。

Mordred
もう片方に気取け どられて、出遅れた。

Zenobia
くっ……!

Elisabeth

あ、あわわわわわわわわわ……!

Elisabeth

何されてんのよ{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}ー!

Molay
説明する筋合いは皆無ですけど、
ふっふふ、ふっふふのふー。

Molay
たいへん上機嫌なので説明いたしましょーか?

Molay
皆さんがお城のあちこちひっくり返して 探した聖杯は、—{(M) 彼 /(F) 彼女}。

Molay
まー、あたしもビックリですよ。

Molay
あたしが求めていた聖杯が、
気付いたら、なぜか消えちゃっててね?

Molay
あれこれ探して、
あれこれ呪詛なんか仕掛けたりして……

Molay
ついこの前、ようやく判明した。
聖杯は、と。

  1. 聖杯が……{(M) 自分 /(F) わたし}の中に!?
 
  Select: 聖杯が……{(M) 自分 /(F) わたし}の中に!?

Molay
だから、わざわざこんな騒動を 引き起こさなきゃいけなかったんだよねー。

Molay
覚えておいてね、
カルデアの{(M) お坊ちゃん /(F) お嬢ちゃん}。

Molay
些細なミスを見逃していると、
いつしか致命的な事故に繋がるのさ。

Napoleon
なるほど。

Napoleon
ジャック・ド・モレー総長殿。
手を替え品を替えて城へ誘導していたのは—

Molay
ウイ、ムシュウ! このためですとも!

Molay
聖杯を取り込んだ{(M) 彼 /(F) 彼女}を手に入れるためだ!

Molay
ふっふふふ! 不安などノミほどもなかった!
こうなると読み抜いていたから!

Molay
そこのお姫様を助けるために、
きみならば絶対に此処を訪れると!

Molay


  1. 以前、ハロウィンの記憶がなくなったのも……!?
 
  Select: 以前、ハロウィンの記憶がなくなったのも……!?

Molay
だいせいかーい!
あれ、あたしの仕業でーす!

Molay
ほうら、きみはあたしのものとなった!
この手の中にいる!

Molay
それもこれも全て、
そこのお姫様プリンセスのお陰だね!

Elisabeth
え……お姫様プリンセス……?

Molay
エリちゃんさん、喜ぶタイミングじゃないですよ。

  1. 本当にそうだよ!
 
  Select: 本当にそうだよ!

Elisabeth
ごめんなさい今のはさすがにエリザ反省!

Molay
では、カルデアのマスター?
この仮面をどうぞ—。

  1. 仮面?
  2. いったい何を……
  Select: 仮面?

  Select: いったい何を……

Mordred
ちょ。

Mordred
ちょっと待て、おい。

Mordred
デカくなってんぞ—なんだありゃ!?

Zenobia
仮面を被せられた藤丸が!
へ、変貌していくぞ……!

Molay
—母と仔と堕落の御名み なにおいて!

Molay
際限なき解放。果てしのない快楽。
その心を解き放ち、究極の堕落へといざなわれよ!

Molay
いあ! いあ!
森の王! 豊穣ほうじょうになよ!

Molay
夜のうつろあらわれ、星海ほしうみふちぞ至りてたたえん!
いあ! 千の仔をはらみし森の黒山羊よ!

Molay
精神と魂から解き放たれし若き肉体に!
暗黒の地母神の祝福を!

Story Halloween Gudaphemet.png

Fujimaru?

  1. 城が変わっていく!
  2. あと、もなんだか巨大化してない!?
  Select: 城が変わっていく!

  Select: あと、もなんだか巨大化してない!?

  1. あれ?
 
  Select: あれ?

  1. 巨大な{(M) 自分 /(F) わたし}を見てるこの{(M) 自分 /(F) わたし}って何?
 
  Select: 巨大な{(M) 自分 /(F) わたし}を見てるこの{(M) 自分 /(F) わたし}って何?

Elisabeth
……あれ、{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}2人になってる?
分裂したの?

Elisabeth
あっちの大きいほうと……
半透明の小さいほうと……

Elisabeth
あっ、もしかして さっきのアタシとちょっと似た状態!?

Elisabeth
半透明じゃなかったけど~♪
同じ立場になってちょっと嬉しいわ~♪

Mordred
唄っとる場合かーーー!

The Great One Bearing a Mask

Napoleon
参ったな。
こりゃ、殴っていいモノかもよく分からんぞ!

Mordred
くそ、撤退だ!

Zenobia
私が殿しんがりを!

Napoleon
おっと。美しきお嬢さんマドモワゼル
そいつはオレが務めよう。

Zenobia
いいや、私は女王として責任がある!

Napoleon
だがオレは皇帝だ!

Napoleon
……。
うんまあ……オレたち2人でW殿ダブルしんがりってことで。

Zenobia
ならばよし!

Elisabeth
で、でも{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}はどうするの!?

Zenobia
半透明のほう!
見るからに不安定なようだ!

Zenobia
このままだと、
存在自体が霧散してしまう恐れがある!

Zenobia
何か適当な容れ物うつわに 確保しなければ……!

???
これを使え。

  1. あなたは……!?
 
  Select: あなたは……!?

???
わ……たしはいい。
そら、さっさと行け。

Zenobia
くっ……この猛烈なパワーは……!

Napoleon
いかん、全員吹き飛ばされるぞ!

Elisabeth
{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}!
アタシにしっかり抱き締められなさい!

Molay
ふっふふ……

Molay
ふっ、ふっふふふふ!
あはははははははははははははははははははー!

Molay
いあ! いあ!
おはようございます、我が仔山羊!

Molay
母と仔と堕落の御名みなにおいて—地に呪いを!
深淵の聖母よ!


Section 5: パンプキンヘッド・マスター

Show/Hide Story Chapter


—前回までのあらすじ


藤丸が、
ボスキャラになってしまった!

Story Halloween Forest Night.png

Zenobia
くっ……。
無事か、エリザベート?

Elisabeth
だ、だ、だいじょうぶよ~♪
頭がクラクラするけど~♪

Elisabeth
死んでいないと思うわ、たぶん~♪

Zenobia
モードレッド! ナポレオン!

Napoleon
オーララ!
派手に吹き飛んだぜ。

Napoleon
……で、どういうことだいこの森は。

Mordred
うお、ヤベえなこの森。
ファンシー通り越してブッ飛んだナイトメア状態だ。

Mordred
なあ藤丸、
おまえはだいじょう—

Story Gudao Wiwi.png

Story Gudako Wiwi.png

Mordred
……。
……ぶ、じゃなさそうだな……。

Zenobia
おまえ……藤丸なのか!?

Elisabeth
え、えええええ!?
{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}! ホントに{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}!?

  1. 一体何がどうなっているのやら……
  2. 頭が……重たい……
  Select: 一体何がどうなっているのやら……

Mordred
ほら、オレの剣で姿を映してみろ。

  Select: 頭が……重たい……

Elisabeth
そ、そうね。
南瓜かぼちゃになってるし……。

  1. ……南瓜かぼちゃ
 
  Select: ……南瓜かぼちゃ

  1. ギャーーー!!!
 
  Select: ギャーーー!!!

Mordred
落ち着いたか?

  1. 長年ハロウィンやってるけど……
  2. とうとう自分がパンプキンヘッドになるとは……
  Select: 長年ハロウィンやってるけど……


  Select: とうとう自分がパンプキンヘッドになるとは……

Zenobia
に、人間には滅多にない経験だな! うん!

Elisabeth
{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}、可哀想に……。

Elisabeth
……。
……。

Elisabeth
これからは子南瓜かぼちゃって呼んだ方がいいかしら?

  1. やめて!
 
  Select: やめて!

Mordred
(それはそれとして、
 わりかし元気なのがスゲえなこいつ)

Napoleon
(ああ、大した{(M) 少年 /(F) お嬢さん}だぜ……。
 相当の修羅場に慣れているんだろう……)

Mordred
にしても、吹っ飛ばされてきたもんだから 場所がわかんねーな。ンだよこの森。

Napoleon
これからのことを考えるためにも、
どこかに一度腰を落ち着けたいものだが……

Napoleon
オレたちの根城とは、
だいぶ離れた場所にいるようだからな。

Elisabeth
探せば別の家くらいあるでしょう~♪
童話の森には~、お菓子の家がつきものよ~♪

Napoleon
そう……かな?
まあ、ずっとここにいても始まらん。

Napoleon
とりあえず動いてみるか。

Zenobia
ここも立地的には私の国の一部のはずだが……

Zenobia
ええい、奇怪で不快な森だ。
森林資源は大事だが、いっそ焼き払ってしまおうか。

Elisabeth
や、焼き払うのは~、止めましょうね~?

Zenobia
この前は焼いてスッキリと言っていなかったか?
まあ、焼かないに越したことはないが……

???
そうそう、そうですともー。

???
たしかに奇怪な森だけど、これはこれで 冒涜感マシマシでいいじゃないですかー。

Elisabeth
まあそういう気持ちはわからなくもないけど……。
ど……ど?

Molay
いやあ、その……どうもどうも。

Elisabeth
何でここにモレー!?
い~る~の~!?

Mordred
追いかけてきたか、テメエ!

Molay
待った待った!
こうさん、こうさんしまーす!

Mordred
うるせえブッ殺し確定だ!

Napoleon
落ち着け、モードレッド!
さて、些か毒気が抜け落ちた総長殿。

Napoleon
降参とはどういうことかな?

Molay
やー、言葉まんまの意味ですって。
降参、降伏、大惨敗、あたしの負けでーす。

Mordred
へえ。
じゃあ、この特異点は解決か。

Mordred
お疲れ解散さようなら。
……って訳にはいかなそうだな、オイ。

Molay
あー……実はーですねー……そのー……。

Molay
大きい声では言えねーのですが……。

Molay
藤丸が、
暴走しちゃって……。

Molay
あたし……皆さんと同様に……
吹き飛ばされました……。

All
はぁ!?

--ARROW--

Story Castle Spooked.png

Molay
いあ! いあ!
おはようございます、我が仔山羊!

Molay
母と仔と堕落の御名みなにおいて—地に呪いを!
深淵の聖母よ!

Story Halloween Gudaphemet.png

Holy Mother of the Abyss
……。
……。

Molay
あれー? あれれー?
あたしを睨んでるー?

Molay
もしかしてー『敵味方識別機能』とか、
バグってらっしゃるー??

Molay
バグっていらっしゃったー!!

Molay
アハァー! 面白ーい! ダメじゃーん!

Molay
ぴぃやぁぁぁ助けてーーーーーーーー!
しーるーぶーぷーれーーーー!

Story Halloween Cabin.png

Molay
いやー、儀式の手順が不充分だったのか—

Molay
聖杯持ってたカルデアのマスターが、
そもそもウチの神さんと相性お悪うござったのか。

Molay
あるいはただ単に運が悪かったのか。
ともかくですね。

Molay
このままだと、全く何の思考も思想も論理もない ただの怪物が暴れて周囲を台無しにしてそれでおしまい。

Molay
モレー的には、さすがにそれはちょっと 見過ごせないというかー……。

Molay
図々しいことは百も万も承知ですが……。
つまりはですねー。

Molay
あたし、ジャック・ド・モレー!
皆さん、よろしくお願いしまーす!

Mordred
なーにーがーよーろーしーくーだー!

Elisabeth
な~に~が~よ~ろ~し~く~な~の~よ~♪

Zenobia
サラウンドでやかましくするな、
おまえたち。

Zenobia
よし、まずは説明しろ。
貴様の本来の目的は何だったんだ?

Molay
それは勿論……
『深淵の聖母』の召喚。この悲願に尽きる。

Molay
けれどの御方は、現実に降臨するには 存在強度があまりにも足りなかった。

Molay
でもこの夢のような特異点なら引っ張り出せるかも—
だからここを利用させてもらった……というわけ。

  1. 夢のような特異点で
  2. 神様を……?
  Select: 夢のような特異点で

  Select: 神様を……?

Molay
ふっふふー、言いたいことはわかるよ。
所詮、それは贋物にせものだろう、とね。

Molay
無辜む この怪物たるこのジャック・ド・モレーの
“妄想”に過ぎないものかもしれない。

Molay
でもね、それが我が理想の神へと真に届く存在 であるなら……本物と贋物にせものになんの区別がある?

Molay
“夢”の舞台であれば、贋物にせものと本物の違いは いっそう曖昧模糊あ い ま い も こと化す。

Molay
晩餐のにえを捧げ、ふるき典礼にのっとり儀式をたどれば 必ずや秘跡は成る。ここに、理想の神が召喚される!

Molay
—される!
はずだったんだけどなー……。

  1. 残念だったね
 
  Select: 残念だったね

Molay
う……うい。
め、めるしー。

Molay
巻き込まれた被害者にそう言われちゃうと……、
こっちの立つ瀬が無いな。すげーな、カルデアのマスター。

Molay
藤丸、か。
ふっふふー。

Napoleon
なら、次の質問だ。
この特異点を解決するには、どうしたらいい?

Molay
解決するだけなら簡単。

Molay
もう1回、あの城に戻って例の巨大な 藤丸を、

Molay
スカーンとボコればいい……はず。

Zenobia
引っ掛かる言い方だな。

Zenobia
つまり、それではもう一つの問題が 解決しない、ということか?

Molay
げっ、おわかりで。

Zenobia
わかるに決まっているだろう。
もう一つの問題……。

Zenobia
二つになった藤丸を 元に戻すには、どうしたらいい?

Molay
えーと、それは……。

Zenobia
それは?

Molay
何というか……。

Molay
現地に向かわないとハッキリしたことは ちょっと……。

Zenobia
つまり何にもわからない、と。

Molay
ふ、ふふ、ふふっふ。

Zenobia
誤魔化したい様がありありの 笑い方をするな。

Zenobia
悪なら悪らしく、
最後までふてぶてしくだ!

Molay
ぴいぃぃ、容赦のないダメ出し!
こ、これからのモレーにご期待あれー!

Elisabeth
つ・ま・り・は。

Elisabeth
結局もっかい城に行って、でっかい{(M) 子イヌ /(F) 子ジカ}を なんとかする必要があるってコトね?

Mordred
モレーの企みが成立すりゃあ、
どうせロクでもないことになんだろ。

Mordred
こいつも放っときゃ元に戻る感じじゃねーし、
むしろイヤなオチになりそうだ。

Mordred
ま、止めるしかねーな。

Molay
不確定要素が多いから、何もしなくたって 儀式が失敗する可能性はある。

Molay
けどまー、この夢みたいな世界に引きずり込まれた サーヴァントとマスターが全滅するだけ。気楽に気楽に。

Napoleon
まったく気楽になれん情報だなあ!

Napoleon
まあいい、やはりもう一度あの城に行かねばならんのは 確かなようだ。それなら—

Zenobia
ん? 何だこの音は。

Molay
あっ、まずいや。しっ—
みんな、息を潜めて。

Molay
儀式の発動で、
メルヘンな夢の世界は反転しちゃった。

Molay
この森はもはや童話の森じゃない。

Molay
殺人鬼や魔獣が闊歩する、
世にもおぞましい、死の—

Elisabeth
ホーンテッド・フォレストってわけね~♪
ハロウィンらしくはあるけれど~♪

Molay
唄うなー!
バレるじゃん!

Napoleon
何だ!? デカそうだぞ!

Molay
しーっ!
だ、大丈夫。大丈夫なはず。

Molay
森は反転したけどこの家にも役割はある。

Molay
呪われた森の内側の家は、きっと安全地帯だから。
殺人鬼も魔獣も中には入ってこられないはずなので!

Molay
外に出さえしなければ……

  1. でもホラー映画とかだと
  2. 強制的に外に出る状況になるものだよね
  Select: でもホラー映画とかだと

  Select: 強制的に外に出る状況になるものだよね

Mordred
…………。

Napoleon
…………。

Zenobia
…………。

Elisabeth
ミュージカルでも~、お約束は~、
大事よ~♪

Napoleon
うおっ、こいつは……

Mordred
家の中には入れねえけど家自体は壊せるのかよ!?
意味ねえな!

Mordred
せっかく見つけた二つ目の家だが、
外に出るしかねえぞ、南瓜かぼちゃマスター!

  1. 脱出ー!
 
  Select: 脱出ー!

Story Halloween Forest.png

Zenobia
家を持ち上げていたのはこいつか。
なんという巨大な樹怪!

Napoleon
殺人樹、邪悪な樹の怪異といったところだな!
撃退するしかあるまい。

Napoleon
ジャック・ド・モレー、アンタも手伝え!

Molay
えー? 出身時代的にはあたしのほうが フランスの先輩なのにー。

Molay
それを顎で使おうとするなんて、何様ー?

Napoleon
初代フランス皇帝様さ!

Napoleon
何度も言うようだが……
かの総長殿がこうも麗しきお嬢さんマドモワゼルとは!

Napoleon
—世の中、わからんものだ!

--BATTLE--

Napoleon
よし、仕留めた!

Molay
ふへー……つ、疲れた……。

  1. とりあえず援護はできた{(M) か /(F) ね}……
 
  Select: とりあえず援護はできた{(M) か /(F) ね}……

Zenobia
ああ、安心しろ。
問題なくできていたぞ。

Zenobia
とは言え……。
いつまでもそのまま、という訳にもいくまい。

Zenobia
さて、どうしたものやら。

Elisabeth
絶対に大丈夫よ~♪
いつだって愛と正義は勝利するわ~♪

Napoleon
いいねえ。
愛はいい。実にいいモノだ!

Molay
うさんくせー。

Mordred
忌々しいが同意なんだよな……ったく。

Molay
おや、もしかしてあたしたち、
気が合うのでは?

Mordred
な訳ねーだろボケ。

Molay
ですよねー。

Napoleon
さーてと。
さっきの騒動でこの森に何が起きたか。

Napoleon
ひとまず散策といくか!


Section 6: カラー・オブ・フォレスト

Show/Hide Story Chapter

Story Night Cloudy.png

???
—さて、どうしたものか。
困ったものだ。

???
{(M)彼/(F)彼女}らはもう一度戻るつもりか。
となると、当然こちらも戻らねばならぬ。

???
このまま身を隠したまま、
過ごせると良いが……そういう訳にもいくまいか。

Story Halloween Forest.png

Molay
ふっふふ、やっぱり良いものですねー、
こういう雰囲気。

Molay
古典的クラシックたるゴシックホラーも、
決して悪くはないけど……。

Molay
こんな正気度が削られちゃうファナティックな場所は、
心が安らぎます。

Molay
そう思いません?

  1. 思わないかな……
  2. 気持ちはわからなくもない
  Select: 思わないかな……
Molay
ちぇーだ。

  Select: 気持ちはわからなくもない
Molay
でしょー?
Molay
なーんだ。
案外カルデアのマスターも話せるじゃん!?
Molay
もしや趣味に悪魔召喚とかあったりする?
それはあんまりない? あ、そう。

Molay
まー、それは置いといてですねー。
これから先どうしましょ?

Molay
あ、おなかへってない? 何か食べます?
山羊のチーズとかどうよ?

Molay
あの山羊どもはさー、正直嫌いなんだけど、
チーズだけは絶品だからさ。

Mordred
……それで。

Mordred
こいつは何で馴れ馴れしく オレたちに話しかけてくるんだ。

Molay
そんなこと言われたって……あたしだって、
どう対応したものやら、サッパリわからねー!

Molay
馴れ馴れしいですかー?
そんなにうさんくさいですかー?

Molay
ダメなら、こう……かしずく感じでもロールできますケドー?
これでも騎士やってましたからね、モレー。

  1. 今のままでいいよ
 
  Select: 今のままでいいよ

Mordred
よくねえが、
まあオレの決めることでもないか。

Mordred
どうせ儀式も失敗するような 間抜けなサーヴァントだ。

Mordred
放っておいても害はない、よな?

Molay
ぐぅぅぅぅ……挑発だとはわかっていても、
事実だけにぐうの音も出ねえー。

Molay
ああ、術式が失敗さえしなければ……。
触媒だって完璧で、いけると思ったのにー!

  1. 自信満々だったよね
 
  Select: 自信満々だったよね

Molay
お、イジワルですかー。
このー、このー。くらえー。

Mordred
……やっぱ斬っていいか?

Elisabeth
そうね~♪
チェーンソーでバラバラよ~♪

Molay
やめてー。
ステイ、ステイ。

Molay
ホラ、今のあたしは有害そうで有害でもない、
ほとんど無害寄りのサーヴァントなので。

Napoleon
では、ひとまずの処罰といこう。
ほれ。

Molay
痛っア ィ
デコピン……?

Napoleon
ひとまずはそれを罰として、
甘んじて受け取ることだな、麗しのお嬢さんマドモワゼル

Molay
ういー。

Elisabeth
えー、それでいいの?
もっとこう、ゴリゴリやらない?

Elisabeth
得意よ、アタシ
『拷問技術』はまだまだ現役だから!

Molay
ウーララ、それはそれは。

Napoleon
企みが瓦解した時点で罰を受けた。

Napoleon
後は、こちらに協力することで
あがないになると見るべきさ。

Napoleon
もっとも、これを押しつける気はない。

Napoleon
だからモードレッド、
そうカリカリしないでくれ、オレに。

Mordred
カリカリしてるのは、このバカ女が何をするか わかりゃしねえからだ。

Mordred
とりあえず怪しげなことをやる時は、
予め言えよ。事前告知なしは、一刀両断いっとうりょうだんだ。

Molay
事前にって、それこそ真性のバカでは……
おっと、怖い怖い。

Molay
こちらとしては、深淵の聖母の降臨が望めないと わかった時点で、もろもろお手上げですが。

Mordred
それでも構わないぜ、退去するんならな。

Molay
ふっふふ、ご冗談を。
お断りでーす。

Mordred
よし殺そう。

Molay
短絡的とか、無鉄砲ってよく言われません?
それはともかく、ここでチャンバラは遠慮したいなー。

  1. まあまあ……
 
  Select: まあまあ……

Mordred
カルデアのマスター、オメーもオメーだ。

Mordred
そんなナリになっちまって、
よくもまあ平気だな!

Elisabeth
{(M)子イヌ/(F)子ジカ}、大丈夫?
痛いとかない?

  1. 何とか大丈夫
  2. ぐらぐらする……(頭が)
  Select: 何とか大丈夫

  Select: ぐらぐらする……(頭が)
Elisabeth
そ、そうね。
ちゃんとしっかり抱えておいてあげるからね。

Mordred
ともかく、何はなくとも
こいつマ ス タ ーを治さなきゃな。

Elisabeth
でも、コレはコレで可愛いわね。

Elisabeth
いついつまでも、
このままだってアタシはいいのよ?

Elisabeth
いーいーのーよー♪

  1. {(M)自分/(F)わたし}はよくなーい!
 
  Select: {(M)自分/(F)わたし}はよくなーい!

Elisabeth
残念~♪

Molay
そのためには、ともかくあたしの城に 戻って欲しいですねー。

Elisabeth
モレー、アレはアタシの城。

Molay
あーたーしーのー。

Elisabeth
アーターシーよー。

Napoleon
実に不毛な争いだ……。

Molay
ぜーぜーはーはー。

Elisabeth
ぜーはーぜーはー。

Mordred
息切らすまで殴り合う奴がいるか、
アホども。

Molay
い、いや、これも一つの入信の儀、
イニシエーションってことで?

Elisabeth
いにしえーしょん?

Molay
迎え入れの儀式が必要でしょ?

Molay
まー、ぐだぐだしつつも流れるように エクストリーム仲間入りも考慮したのですが—

Molay
どうにも誤解や禍根を 残しちゃいそうだったので?

  1. ええとつまり……
  2. よろしくお願いしますってこと?
  Select: ええとつまり……
Molay
どうぞ、よろしくお願い申し上げます、
……ということで。
Molay
はい、オッケー。はいどーも。
Elisabeth
ごーいんごーいん~ごーいんぐまいうぇい~♪
Molay
歌でののしってくるのやめてー!

  Select: よろしくお願いしますってこと?
Molay
まー、そんな感じで。面目ねーです。
もちろん、お嫌なら退去いたしますけど……。
Molay
……。
……。
Molay
(ちらっ)
Elisabeth
あざとい~あざとい~あざとさ10連~♪
Molay
な、何ですかー、エリザベート。
そ、そんな直球すぎる皮肉なんて、痛くも痒くもげふぅ。

Elisabeth
大体、{(M)子イヌ/(F)子ジカ}が こうなったの、アンタが原因でしょ!?

Molay
断じて違いますー!
あたしにとっても計算違いでした!

Mordred
平和にやりあってるところ悪いが、敵が出たぞ!
オラ、とっとと支度しろ支度!

Both
はーい!

Elisabeth
邪魔邪魔!

Molay
悔い改めそして死ねーーー!

Mordred
そらよっと!

Napoleon
むぅ、出てくる敵も様変わりしているぞ、
いつも狩っていた魔獣じゃない。

Mordred
イヤな予感がするな……。
おい、カルデアの。

Mordred
一旦、オレたちの小屋に戻って構わないか?

  1. 小屋の場所、どこ?
  2. 小屋の場所はわかるの?
  Select: 小屋の場所、どこ?
Mordred
どこってそりゃあ。
……あ、ダメだ。
Napoleon
オレたちがここを出てから数日。
その間に、地形が完全に変わってしまったからな。

  Select: 小屋の場所はわかるの?
Mordred
オイオイ何言ってんだ。
そんなモノ……わからねぇ……。
Zenobia
以前はまだメルヘンと呼べたが……。
Zenobia
今は良く言ってダークファンタジー、
悪く言ってホラーだな。

Mordred
しょうがねえ。
またオレの剣クラレントでもぶっ放すか。

Napoleon
待て待て待て。

Napoleon
森から出るときに使うのはいいが、
小屋を諸共吹き飛ばす気か?

Mordred
なーに、吹き飛ばされても アイツらなら気付くって!

Mordred
よーし、やるか!

Molay
判断、早すぎません?

Zenobia
せめてもう少し調べてから—

Mordred
我が麗しき父への叛逆ク ラ レ ン ト ・ ブ ラ ッ ド ア ー サ ー』—

Mordred
はいドーン!

Zenobia
やっちゃうのかー……。

Elisabeth
やりやがったわこの騎士~♪
滅茶苦茶だわ~♪

Mordred
よーし、少しは見晴らしがよくなっ……

Mordred
薙ぎ倒した樹木がもう生え替わりやがった!?
何だよそりゃふざけんなー!!

Zenobia
抜け替わる鮫の歯のようだな。

Napoleon
とは言え、今の一撃ビームで仲間は気付くはずだ。

Napoleon
『お、このバカみたいに強烈な斬撃は、
 モードレッドに違いない!』ってな。

Mordred
一応念のために聞くが、そのバカみたいに、は 褒め言葉としてだよな?

Napoleon
もちろんだとも。
それ以外に何がある?

Mordred
……ケッ。

Zenobia
ちょっと待て、何か妙な音がしないか?

Elisabeth
聞こえるわね~♪
何だかとってもイヤな予感がするのよ~♪

Elisabeth
{(M)子イヌ/(F)子ジカ}、
しっかり掴まってなさいね~♪

  1. は、はーい!
 
  Select: は、はーい!

Mordred
……って、うお!?

Mordred
テメエ、綱か!
何しやがる!

Napoleon
ぬ、おっと!

Mordred
……何だ、その殺気は。
おまえ、そんなわかりやすい奴だったっけ?

Watanabe no Tsuna
それが困ったことに、
少々悩みを抱えていてな……。

Mordred
は、悩み?

Watanabe no Tsuna
先ほど、何か起きただろう?

Watanabe no Tsuna
この特異点に影響を与えるような、
厄介事が。

Mordred
まあ……な。

Watanabe no Tsuna
その余波で洗脳された。
すまん。

Watanabe no Tsuna
なので倒せ。

  1. 報告が簡潔すぎる……
 
  Select: 報告が簡潔すぎる……

Tawara Tōta
うむ!

Tawara Tōta
洗脳されたところで綱は綱、
という訳だな!

Zenobia
俵藤太、貴様もか!?

Tawara Tōta
いや、拙者は大丈夫だ。
龍神さまのご加護があったのだろう。

Tawara Tōta
だが、そちらの4人はちょっと難しいな。
マスターなきの身のままならんところだ。

Watanabe no Tsuna
遺憾ながらその通りだ。
もちろん、こちらも全力で抵抗させてもらう。

Robin Hood
あー、参った。
頭バーサーカーって感じだ。

Zenobia
それは辛そうだな。
うむ、サクリと介錯してやろう。

Robin Hood
殺す手前で抑えてくれます?

d'Eon
すまない、不覚だった。
だが、手を抜く訳にもいかないようだ。

d'Eon
さあ、覚悟。

Bedivere
同じく不覚を取りました。
卿よ、どうぞお願いしたい。

Mordred
しゃあねえな、貸しだぞ。

Bedivere
構いませんが……
借りのたぐいを返されたこと、ありましたか?

Mordred
ないな!

Elisabeth
仕方ないわね。
アタシも戦うわ!

  1. 同じく!
 
  Select: 同じく!

P:???
—いや、それは違う。
それでは彼らを救うことはできない。

All
!?

Mordred
(気配を感じなかったぞ……)
何者か! 姿を現せ!

P:???
わ……たしが誰かなど、どうでもいい。
エリザベート・シンデレラ。

Elisabeth
え、あ、うん?

P:???
おまえが成すべきことはただ一つ。
唄え、シンデレラ。

Elisabeth
……うた?

P:???
その通りだ。唄え。
世のため人のために高らかに唄え。

P:???
歌でこの森をボコボコにして メロメロにするのだ。

Elisabeth
ぼこぼこ……めろめろ……。

P:???
では、さらばだ……。

Elisabeth
待って!
アナタ、一体—

P:???
ふっ。
どうやら今風に言うと……。

P:???
王子様プ リ ン ス、というものらしい。

Elisabeth
な、な、な、
なんですってーーー!?

P:???
だが、王子はこの世界の役に立てぬ。
せいぜいがこうして手助けをする程度だ。

  1. ど、どうして……!?
  2. お城のときに助言くれませんでした?
  Select: ど、どうして……!?
P:???
ふっ。
さらばだ……。

  Select: お城のときに助言くれませんでした?
P:???
ふっ。
どうだったかな……。

Mordred
(気配は消えたな。
 敵じゃないみたいだが……)

Elisabeth
今の姿が見えなかった人が 王子様なのね……!

Elisabeth
……。
……。

Elisabeth
おかしいわね、王子様と遭遇なんて 最高に盛り上がるイベントなのに……。

Elisabeth
何故かアタシの中で、
さっぱり盛り上がらないわ、謎。

Elisabeth
モレー、王子様について知ってる?

Molay
王子様がいたことには心底驚いてます。

Molay
そもそも、藤丸が 王子様だったのでは……?

  1. そんな自覚はないけど……
 
  Select: そんな自覚はないけど……

Molay
つまりあたしの意味深な台詞は、
大体無意味だった!!

Molay
他人に聞かれなくてホント良かった……!

Elisabeth
あ、ボンヤリ覚えてるわソレ。

Elisabeth
『可憐なアタシを救いに来てね、王子様!』
みたいなこと言ってなかった?

Molay
忘れてぇ!

Robin Hood
あー……つまり、王子様は謎のままってことね?

Molay
そういうことになります……。

Napoleon
何というか……とことん穴だらけの計画だな……。

Molay
凹むからやめて!!

Elisabeth
それで結局、
アタシどうすればいいのかしら!?

  1. 歌でボコボコにする……?
  2. 歌でメロメロにする……?
  Select: 歌でボコボコにする……?
Elisabeth
ボコボコね!
Elisabeth
大丈夫よ、アタシの歌なら 大抵のものは原子崩壊するわ!

※根拠はありません
Zenobia
大きく出たな……。
いや原子崩壊だから小さく出たのか?
Zenobia
……私は何を言っているのだ。
Mordred
正気に返るな正気に!

  Select: 歌でメロメロにする……?
Elisabeth
あら、簡単なことじゃない。
Elisabeth
アタシが唄い出せば、南瓜かぼちゃは歩き出して甘みが増すし ネズミは神経毒を持つしトカゲはワイバーンになるわ!
Zenobia
悪い方向に傾いてないか、それ?

Elisabeth
……ンッンッ。

Elisabeth
要するに~♪
ブン殴り倒すってことでいいのよね~♪

Elisabeth
戦い~挑み~串刺し~拷問~槍~♪
瀉血しゃけつ喀血かっけつ冷酷流血~♪

Zenobia
(瀉血と喀血あまり関係ないな……)

Tawara Tōta
要するに~♪
ブン殴り倒すということで構わないぞ~♪

Tawara Tōta
でも気を付けて欲しいのは~♪
殺さないでやってくれ~♪

All
(乗った!?)

Both
それではいざ尋常に~♪
正々堂々せいせいどうどう~勝負~♪

Watanabe no Tsuna
……。
……。

Watanabe no Tsuna
これは……やはり俺も乗る流れか……!

  1. 違うんじゃないかな……
 
  Select: 違うんじゃないかな……

Watanabe no Tsuna
……残念だが致し方ない。
行くぞ!

Watanabe no Tsuna
洗脳されているので、切り刻んでやろう!
……キャベツのように!

Tawara Tōta
はっはっは。
決め台詞も家庭的だなぁ、綱よ!

--ARROW--

Elisabeth
ラララ~♪
愛~翼~想い~夢~なんかふわっとしたなんか~♪

Elisabeth
アルテマ~ウルティマ~ウルトラ~ハイパー~♪
ラブ~ウィング~フィリン~エトセトラフンフフフ~♪

  1. (歌詞はひどいけどゴキゲンな歌だ……!)
 
  Select: (歌詞はひどいけどゴキゲンな歌だ……!)

Tawara Tōta
おお、凄い光景だ。
見てみろ、森が本来の姿を取り戻していくぞ……!

  1. ホントだ直ってるー!?
 
  Select: ホントだ直ってるー!?

Molay
ウソでしょ!?
さっきまで異形化してたはずなのに!

Molay
……まさか。

Molay
まさか、まさか……エリザベートの歌が、
変異した環境を是正した……?

Zenobia
(……マイナスにはマイナスをぶつける、
 というヤツかな?)

Elisabeth
ジャスティス~フリーダム~ハート~♪
ウオウウオウ~♪

Molay
ちぇーズ ッ ト、即興の歌詞でレベルが極低だけど、
1周回って愛おしさすら感じちゃう……!

Molay
これが……愛の歌……!

Mordred
随分とまあ、
ケッタイな形をした愛だなー……。

Napoleon
愛は人それぞれ、ということだろう。
深いな……。

Mordred
浅ぇよ!

Molay
でも、これで勝ったと思うなー!

Zenobia
思いっきり負けたではないか。

Molay
うんまあ……うん……。
それを言われると弱い。

Elisabeth
ラララララ~♪

Tawara Tōta
お見事! 神食い虫……ではなく、
天女もかくやという威嚇音う た ご えであった!

Elisabeth
あら、もう終わり?
もっと唄ってもいいのだけど?

Mordred
後にしろ後に。
今はこいつらをどうにかしなきゃな。

Tawara Tōta
うむ。
後はするだけで事足りるか。

Tawara Tōta
よし、さーて朝だぞ皆の衆!
起きろや起きろ!

Watanabe no Tsuna
ぐ、む……。

Watanabe no Tsuna
……ふぅ。

  1. 大丈夫?
 
  Select: 大丈夫?

Watanabe no Tsuna
ああ、ちょっと頭と背中が痛いが。

Mordred
頭が痛いのはこいつの歌のせいで、
背中が痛いのは藤太にド突かれたせいだな。

Elisabeth
ちょっとモードレッド?
アタシの歌は優しく包み込む歌よ?

Mordred
厳しく締め上げるの間違いじゃねえか?

Watanabe no Tsuna
いや。
彼女の歌は心に強く響いた。

Watanabe no Tsuna
それは間違いがない。
(歌詞はよく伝わらなかったが)

A: Elisabeth(ドヤァ……)
でしょう?

Watanabe no Tsuna
俵藤太殿も、本当にかたじけない。

d'Eon
ああ。キミが向こう側にいてくれて 本当に助かった。

Tawara Tōta
なに、今回はたまたま、拙者に天運があった。
戦場とはそういうものだ。

Tawara Tōta
それより皆の衆、怪我はないか?
ぱっと見では大丈夫そうだが。

Robin Hood
筋肉痛と打撲の痛みくらいっすかね。
あー、やれやれ参った……。

  1. 一体何があったの?
 
  Select: 一体何があったの?

d'Eon
それを伺いたいのは 私たちの方だが……。

d'Eon
こう、刹那の突風と共に世界が変わり果て、
私も理性が欠損してしまい……。

Bedivere
バーサーカーにでもなった気分でしたね。
一体、何が起きたのでしょう?

Bedivere
それよりも、貴方のそのお体は……?
それからこちらのサーヴァントはどちら様でしょう?

Mordred
モレー、事情説明。

Molay
えー、あたしが?
まあやりますけどー……。

Molay
当方の名はジャック・ド・モレーと 申しまして—


かくかくしかじか

Robin Hood
マジかよ。
オタク、バカなの?

Molay
ぴぃ……。

Bedivere
客観的に事情を伺う限り、
どう考えても貴方のヒューマンエラーですね。

d'Eon
(ため息)

Molay
やっべーメ ル デ、世間の風が冷てー……。

Robin Hood
むしろコレだけやらかして、
なんで温かくなると思えるんですかねえ!

Bedivere
ジャック・ド・モレー。
一つ質問があるのですが。

Bedivere
どうして彼女の歌で、
森の木々が元に戻ったのでしょう?

Molay
それは……あたしにもよく……。

Elisabeth
あらやだ王子候補No.3ベ デ ィ ヴ ィ エ ー ル
そんなことも分からないのかしら?

Bedivere
ええ、是非教えを乞いたいところです。

Elisabeth
いいわ、教えてあげる。

Elisabeth
答えは………………愛よ。

Bedivere
愛。
(やはり、という頷き)

Elisabeth
もしくはエリザ粒子。

Bedivere
エリザ粒子。
(やはり、という頷き)

Molay
えりざりゅうしぃ?
なあにそれえ。

  1. かくかくしかじか
 
  Select: かくかくしかじか

Molay
なるほどなー……。
すごーいなー……。

Watanabe no Tsuna
幼児化してしまったようだが。

Napoleon
人間、メンタルが耐えられないと そういう風になるものだ。

Napoleon
なまじモレーが常識的であったことが 災いしたんだろうな。

d'Eon
確かにあの歌を聴いた瞬間、
鼻の奥をガツンとやられたような衝撃が。

Bedivere
脳を素手で握り締められるような衝撃が。

Watanabe no Tsuna
除夜の鐘を頭に被せられた上に、
ガンガン鳴らされたようなインパクトが。

Robin Hood
ノーコメントで。

Elisabeth
ねえ、救われたのに酷い言い草じゃない?
アタシの悲しみを唄うわよ?

Molay
これがハロウィン……これが……ハロウィン……!

Zenobia
つまり……。

Zenobia
この特異点を修正し、国を救うためには。
エリザベートの歌が欠かせない、という訳か。

Elisabeth
アタシの歌が~♪
またもや世界を救うのね~♪

Elisabeth
えーとすごいわ~♪
うーんとビックリしたわ~♪

Mordred
とことん語彙が貧弱だな、この世界を救う歌手!

Watanabe no Tsuna
(またもや?
 つまり一度歌で救った経験があるのか……?)

Watanabe no Tsuna
(俺も歌を学べば良かったか……)

Mordred
よし。
とりあえずカルデアのマスター。

Mordred
モレーが道案内、エリエリが唄う。
そしてオレが道を切り開く。それでいいか?

Molay
えっ、あたしまだ働かないとダメですか。

Mordred
働け。

  1. エリちゃんいけるー?
 
  Select: エリちゃんいけるー?

Elisabeth
もちろんよ~♪

Elisabeth
マスターを南瓜かぼちゃから解放しなきゃ、
さすがに可哀想だもの~♪

Elisabeth
{(M)子イヌ/(F)子ジカ}のために唄ってあげるわ~♪

  1. (いい感じの歌になってる……!)
 
  Select: (いい感じの歌になってる……!)

Elisabeth
その代わり~♪

Mordred
あん?

Elisabeth
みんなでアタシを応援してね~♪
でないと、唄う元気が出ないわ~♪

Mordred
なんだと……?

Mordred
つまりアレか?
オレに! このオレに!

Mordred
『キャーエリチャーン』とか叫んで ペンライト代わりにクラレント振れってか!!

Mordred
このオレに!!

Elisabeth
え、そこまでやってくれるの!?

Mordred
やるよ!
いや、やらねえよ!

Mordred
えーとどっちがいいんだこういう場合。

Mordred
……。
……。

Mordred
えーあー……とりあえず……
戦ってそっちが勝ったらやってやる、とか?

  1. 脳筋の考えだよそれは!
 
  Select: 脳筋の考えだよそれは!

Mordred
脳が筋肉だったら頭が頑丈になりそうだな!
よーし、やるか!

Mordred
オラかかってこいやー!

--BATTLE--

A: Mordred (ヤケッパチ)
キャーエリチャーン!

Elisabeth
応援ありがとう~♪

Story Halloween Forest Night.png

  1. はいクラレント
 
  Select: はいクラレント

Mordred
あいよー、どっせい!

Napoleon
よし。これを繰り返せば、
変異した森からも早晩脱出できそうだ。

Napoleon
問題はモードレッドの魔力が 保つかどうかだが……。

Mordred
心配するな。

Mordred
どうあれ勝負の結果だ。
コイツも応援の一環ってことで、

Mordred
この森を突破するまでは—
気合いで乗り切ってやらあ!

Napoleon
おお、その意気やよし。
と言っても、1人じゃ辛かろう。

Napoleon
宝具による広域破壊が可能なのは、
オレも同じだ。

Napoleon
オレたち2人で、
道を切り開くとするか!

Mordred
よーし、競争だ競争!

Bedivere
では我々も手伝いましょう。

d'Eon
そうだね。
何もしない訳にはいかない。

d'Eon
私たちも全力で森を伐採する。
エリザベート・バートリーを守りながらね。

Elisabeth
それはつまり……。
アタシお姫様プリンセスってことかしら!

Elisabeth
……。
……。

Elisabeth
よね?

d'Eon
うん。
もちろんだとも、シンデレラ。

Elisabeth
シンデレラ……!

Elisabeth
さあ7人の妖精……じゃなくて、
7人の騎士? イケメン? いくわよ~♪

7人

キャーエリチャーン!

Zenobia
カオスになってきたな……。

Molay
キャーエリチャーン!

Zenobia
おまえも言うのか!?

Molay
……こほんこほん、げふげふ。

Molay
ふ、ふふ、つい口がグリッセして。
なんというおバカな真似を。

Elisabeth
バカな真似ではないと思うわ~♪
人はみんな、唄う生き物なのよ~♪

Molay
こんなお気楽星人がいるパーティに、
あたしの陰謀策謀が覆されたと思うと泣ける……。

Molay
その癖、
なんか真理突いているっぽいのもくやしい!

Elisabeth
さあ、どんどん行くわよ{(M)子イヌ/(F)子ジカ}!
アンタの体を取り戻すためにね!


Section 7: メルヘン・ブレイカー!

Show/Hide Story Chapter

Story Halloween Tower.png

Elisabeth
さあいくわよ~♪
アタシの7人のイケメンたち~♪

7 Dwarves

キャーエリチャーン!

  1. キャーエリチャーン!
 
  Select: キャーエリチャーン!

Zenobia
わ、私は言わないからな……。

Molay
前回は勢いで言っちゃったけど、もう言わにゃい!

Molay
さー、我が神の仔になりかけの 藤丸を打ち倒しましょう!

Molay
そして聖杯をゲットです!

  1. うん、打ち倒す際には気を付けて……
  2. お手柔らかにお願いします
  Select: うん、打ち倒す際には気を付けて……

  Select: お手柔らかにお願いします

Elisabeth
心配いらないわ~♪

Elisabeth
アタシとゼノビア~♪
そしてアタシの7人のイケメンを信じるのよ~♪

Molay
さりげなくあたし除外されてません?
うう、それでも頑張るー!

Mordred
くっちゃべってないで行くぞ!
邪神退治だ!

Napoleon
オーララ!

Molay
オニヴァ!

Story Halloween Gudaphemet.png

Lamb of Darkness

Elisabeth
いたわ! もう1人の{(M)子イヌ/(F)子ジカ}!

Lamb of Darkness

Elisabeth
すっごいうるさいわ~♪
きっと不安とか~あれこれで~怯えているのね~♪

Robin Hood
こいつはまた……!

Mordred
やっぱでけえな。

Zenobia
大きい……! そして砂嵐の如き荒々しさの咆哮!
これは一筋縄ではいかないようだな……。

Watanabe no Tsuna
問題はない。
より巨大な鬼を斬ったこともある。

Tawara Touta
はは、心強いな!

Tawara Touta
かく言うオレも、でかぶつには多少の心得がある。
我ら無双の英傑ならば、なんとでもなるさ!

d'Eon
そうは思えないが……
いいえ、やるだけやってみせるさ!

Bedivere
お力添えいたします、参りましょう。

d'Eon
ああ!

--ARROW--

Elisabeth
あ~れ~れ~♪
効いた感じじゃないわ~♪

Mordred
おーい、お姫様!
歌がまるで通用してねえぞー!

Elisabeth
そんなこと~言われても~♪
……ど、どうしよう{(M)子イヌ/(F)子ジカ}!!

Elisabeth
なんでアタシの歌が、
効いてないのかしら!

  1. そんなこと聞かれても~!
 
  Select: そんなこと聞かれても~!

Molay
あっ。

Mordred
モレー。
今、『あっ』って言ったな? 言ったよな?

Mordred
さあ、何を隠しているかさっさと答えろ!

Molay
い、いやその。
あくまで推測……妄想なんだけど……。

Molay
先日もお伝えした通り、
ここは、メルヘンな夢世界なのです!

Molay
これまでのあなたがたの行動は
確かに正解でした。

Molay
でも、この深淵の聖母は……
違う次元ジャンルから来た存在。

Molay
言うなれば……定番と言えば定番ですが……。
全てを終わらせる幕引きの神様デ  ウ  ス  ・  エ  ク  ス  ・  マ  キ  ナというもの。

Molay
どんな物語の世界でも『終わりの概念ジ ・ エ ン ド』に、
勝てる存在はおりません。

Molay
……ですが、活路があるとすれば。
先に終わらせてしまえばよい。

Molay
それも、可能な限り
メチャクチャにしてしまいましょう!

  1. メチャクチャ……に?
 
  Select: メチャクチャ……に?

Molay
メチャクチャにしなければいけないのです。

Molay
このモレーの呼び出した深淵の聖母は、
この特異点の『メルヘン要素』ゆえに—

Molay
メルヘン以外のジャンルでは弱体化するのです。

Molay
メチャクチャな終わり方で、
この世界をメルヘンでなくさせる!

Molay
だから、メルヘンとは真逆の行動が最大の武器。

Molay
メルヘンの世界を破壊するには、
メルヘンにない行動をするのが最も効果的!

Molay
逆に、下手にメルヘンに乗っかると、
そのまま取り込まれる危険がありますので!

Molay
はいおしまい!
助言おしまい!

Molay
反メルヘンを成し遂げるまで、
もはやプリンセスの歌は補助以上の意味ナシ!

Zenobia
ふむ、つまり……

Zenobia
見覚えのある物語だとしても、
その物語のままの行動をしてはいけない?

Molay
ウイ! なぞるのは最悪!

Elisabeth
そうなのね~♪
なんだかよくわからないけど~わかったわ~♪

Elisabeth
優雅に~♪
唄って~踊りながら~♪

Elisabeth
あのヤギ頭を降参させて~聖杯もゲットして~♪
ぜんぶ解決しちゃうのよ~♪

Mordred
おーい。ホントにわかってるか?

Elisabeth
なあに~♪

Napoleon
あー。その、何だ。
こんなことを言うのは酷なんだが……。

Napoleon
マドモワゼル・エリザベート・バートリー。

Napoleon
アンタの大切なシンデレラの時間は、
ここでおしまいってコトらしい。

Elisabeth
……。
……。

Elisabeth
……え?

Elisabeth
それって、え?
もしかして—

Elisabeth
ア、アタシは……
シンデレラプリンセスを……卒業しなきゃダメ……

Elisabeth
……そういうこと?
なのかしら~♪

  1. エリちゃん……
 
  Select: エリちゃん……

Elisabeth
ああ……ショックは大きいわ……

Elisabeth
ミュージカルとアイドル……
いつも以上に完璧に相性がよくて……

Elisabeth
これこそ最高の歌を届けられる究極フォームだと 確信していただけに……。

Elisabeth
この姿を、捨てなくちゃいけないなんて……。

Zenobia
ふん。くだらん。

Elisabeth
はァー!? くだらなくないわよ、死活問題!
アイデンティティ! クライシス! でしょう!

Zenobia
それがくだらないと言ったのだ。

Zenobia
いいか。私はパルミラの女王だ。

Zenobia
この姿を見ろ。ローマに敗北し、黄金の鎖に繋がれ、
屈辱的な凱旋式を経た私の姿だ。

Zenobia
私を敗北者と呼ぶ者もいるだろう。
奴隷とすら思う者もいるかもしれん。

Zenobia
だが、それでも、私は女王なのだ。

Elisabeth
—!

Zenobia
自分が何であるかなど、自分で定義すればいい。
自分の定義には誰も逆らえない。

Zenobia
それが衣装や姿に左右されるものであってたまるか。
その意思を示すため、私というサーヴァントは存在する。

Zenobia
だから私は問うだけだ。

Zenobia
おまえは何なのだ、エリザベート・バートリー。

Zenobia
ここで何をするのがおまえなのだ、
エリザベート・バートリー!

Elisabeth
はぁ……。

Elisabeth
ふふ。ふふふ……そう、ね。

  1. エリちゃん……
  2. ごめん……
  Select: エリちゃん……

  Select: ごめん……

Elisabeth
何を謝ってるのよ、子南瓜かぼちゃ……。
じゃなくて{(M)子イヌ/(F)子ジカ}。

Elisabeth
ハロウィンは楽しいモノでしょう?
アンタがその姿のままだなんて、全然楽しくないわ。

Elisabeth
元に戻すために必要だっていうなら、
シンデレラにもミュージカルにもこだわったりしない。

Elisabeth
ええそうよ。
こだわる必要なんてないんだもの。

Elisabeth
昔話も御伽話も、物語は大好きだけど、
それがなきゃ何もできないなんてアタシは言わない。

Elisabeth
だって! アタシは!
昔はともかく! この霊基イ マは!

Elisabeth
それだけで充分!
最ッ高の、アイドルになるって決めたんだから!

Zenobia
その通りだ、エリザベート。
たとえ、どのような姿だとしても。

Zenobia
自らの在り方を決めるのは、
自らの意志だけなのだから……!

Elisabeth
うんうん! そうよね!

Molay
ま、まぶしい……。
これがアイドルの持つ輝き……。

Elisabeth
{(M)子イヌ/(F)子ジカ}!
悪いけど、もう1人のアンタをブッ飛ばすわ!

  1. {(M)オッケー!/(F)思い切りやって!}
 
  Select: {(M)オッケー!/(F)思い切りやって!}

Elisabeth
失礼。ブッ飛ばすわ~♪

  1. それはそれとして唄う{(M)のか/(F)んだ}……。
 
  Select: それはそれとして唄う{(M)のか/(F)んだ}……。

Mordred
ミュージカルにこだわるの、
やめるんじゃねーのかよ!?

Elisabeth
ええそう!
ミュージカルもシンデレラもこれで卒業おしまい

Elisabeth
だからこれが最後の—卒業コンサート!

Elisabeth
ゼノビア!
7人のイケメン!

Elisabeth
みんな、アタシに力を貸して!

Zenobia
我が土地の平穏を取り戻すためだ。
存分に使うがいい、この女王の力を!

7 Dwarves
キャーエリチャーン!

Lamb of Darkness

Elisabeth
いっくわよ~~♪

--ARROW--

Zenobia
はあああああっ!

Elisabeth
思いっきり、やるわ!

Elisabeth
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♪

Lamb of Darkness
…………!

Napoleon
膝を突いたぞ!

Molay
魔力もガクッと落ちてる!
今のうちに、聖杯を引きがしちゃえ!

Zenobia
エリザベート!

Elisabeth
わかったわ!
任せて!

Elisabeth
……。

Elisabeth
…………ええっとぉ。

Elisabeth
何を、どうするんだっけ?

  1. エリちゃん!?
 
  Select: エリちゃん!?

Robin Hood
ごはーっ!?
(吹き出す)

Mordred
こ、ここで止まんのかおまえ!?
何でだよ!!

Napoleon
ははは! 豪快なお嬢さんマドモワゼルだ!

Tawara Touta
いやまったくだ。
よほど肝の据わった娘と見たぞ!

Bedivere
落ち着いてください、エリちゃんさん。
答えは既に出ているはずです。

Watanabe no Tsuna
確か……。

Watanabe no Tsuna
メルヘン、がどうと……?

d'Eon
メルヘンにない行動をする、だ!
英霊エリザベート・バートリー!

Elisabeth
あっ、そう。そうだわ!

Elisabeth
そうだわ~♪
メルヘンにない行動をしなきゃなの~♪

Elisabeth
なの~♪

Elisabeth
の~♪

Elisabeth
メルヘンにない……
行動……

Elisabeth
……?

Elisabeth
具体的にはえっと、えっとどうすればいいの!?
{(M)子イヌ/(F)子ジカ}~!

  1. 頭突き!
  2. キス!
  Select: 頭突き!

  Select: キス!

Bad End: キス!

Show/Hide Story Chapter

Translated by Justiciar from Beast Lair.

Story White.png

Elisabeth
わかったわ、キスね!

Elisabeth
そうよね、プリンセスといえばキスだものね!
{(M)子イヌ/(F)子ジカ}の癖にやるじゃない!

7 Dwarves

!?

Zenobia
ま、ま、待ったエリザベート!
それは!

Molay
お姫様と王子様(仮)のキス!?
いやいやメルヘンそのままの行動ですけどそれー!

Elisabeth
……キス、キスね。キス。

Elisabeth
ええ、キス。
そそそそんなのどうってことないわ、うん。

Elisabeth
アイドルにはそう、
映画への出演っていう道もあるんだし、

Elisabeth
いまのアタシはファイナルツアー状態とはいえ ミュージカルアイドルなんだから!

Elisabeth
フ、のひとつやふたつー!

Elisabeth
やってやるわ!

Story Gudaphet White.png

Lamb of Darkness
ヴォ?

Elisabeth
うおーーーーっ!

Molay
ふ、ふふっ……。

Molay
ふっふふふふふ……。

Molay
なんということでしょう。
成立してしまいました。

Molay
お姫様の……プリンセスによる、キス……?

Molay
王子様は本物じゃないのに、
なのに成立してしまうだなんて、何故……?

Molay
まさか—

Molay
彼女エリザベートを中心としたメルヘンとして、
強引に物語が成立させられた?

Molay
い、いったい……
誰がそんな……

Elisabeth
な、なにこれ?

Zenobia
空間が……軋んでいる……!

Molay
Aaa.... AaaaaaaAA... from the Abyss...!

Molay
Coming!
It's coming...!

Molay
You are...

Molay
No, no your form...

Story Halloween Dragon.png

Molay
Holy Mother of the Abyss...?


Amidst the collapsing space---—


Only Elisabeth、
Only Elisabeth nodded her head in wonder.


Molay gazed upon it in astonishment.
It looked as it appeared.


Certainly, it was an enormous thing.
Certainly, it was a dreadful thing.


But something was different.
This was not the Holy Mother of the Abyss that she sought.


Its coming was welcomed.
But...


"Who on earth are you?"


So echoed Molay's muttering voice.


She wanted to hear a slightly more detailed story, but...


Unfortunately,
There was very little time left.


That space collapsed.
Her consciousness collapsed too.


And—

Good End: 頭突き!

Show/Hide Story Chapter

Elisabeth
頭突き?

Elisabeth
頭を、ゴンってするやつね!
いいわ。やるわ!

Mordred
“せーの、どーん!”で叩き付けろ!

Elisabeth
オッケー!

Elisabeth
……せぇーーーの!

Elisabeth
どーん!

Zenobia
もう1発!

Elisabeth
どーん!

Zenobia
山羊の仮面が……!
ひび割れていくぞ!

Molay
あの仮面こそ聖体、
我が深淵の聖母の力が宿るモノ!

Molay
この特異点を構成するメルヘン、その中心です!

Elisabeth
じゃあ、とどめ!
ゼロ距離で愛をあげるわ!

Elisabeth
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♪

Story Halloween Gudaphemet.png

Story Damp Cave.png

Story Dunes Night.png

Story Halloween Forest.png

Story Halloween Cabin.png

Story Halloween Tower.png

Story Castle Spooked.png

Mordred
この感じ—終わったな。

Napoleon
ああ。お役御免だ。

Molay
特異点が……消えていく……。

Bedivere
空間に、高密度の魔力塊が現れました。
これが……。

  1. 聖杯だ
  2. エリちゃん、聖杯ゲット!
  Select: 聖杯だ

  Select: エリちゃん、聖杯ゲット!

Elisabeth
もちろんよ{(M)子イヌ/(F)子ジカ}!
ええ、こんなにたくさん唄って踊ったんだもの!

Elisabeth
トロフィーは、アタシにこそ相応しいわ!

Elisabeth
……。

Elisabeth
……魔法が解けちゃった。

Elisabeth
なんて、冗談だからね。
本気にしたらブラッドバスよ。

  1. エリちゃん—
 
  Select: エリちゃん—

Zenobia
……エリザベート・バートリー。
そして藤丸。

Zenobia
正直なところを言うと、
はじめのうちは……。

Zenobia
おまえたち2人のことは、
私の故郷で妙なことをしている奇人と見ていた。

  1. まあ……
  2. 無理もないかな……
  Select: まあ……

  Select: 無理もないかな……

Zenobia
原因がおまえたちでないとわかった上で、
そんな風に見てしまっていたのだ。

Zenobia
だが。今はちょっと違う。

Mordred
(ちょっとってことはまだ大分変人のカテゴリに  入れてるなこいつ)

Mordred
(まあオレも賛成!)

Zenobia
あんなに楽しげにしていたのに、
歌と踊りを自ら捨て……

Zenobia
きらびやかな姿さえ捨て—

Zenobia
おまえはおまえ自身の在り方に、
堂々と胸を張ってみせた。

Zenobia
その勇気と姿に私は敬服する、エリザベート。

Zenobia
シンデレラという姫君の物語について、
私は詳しくないが、

Zenobia
おまえは間違いなく、最高の歌姫だ。

Zenobia
思うままに唄い、踊り、
最後には衣を捨てて私の故郷を救ってくれた。

Zenobia
だから……。
女王として、心から感謝しよう。

Zenobia
ありがとう、
プリンセス・エリザベート・バートリー。

Elisabeth
……。

  1. エリちゃん
  2. ファンのコールには!
  Select: エリちゃん

  Select: ファンのコールには!

Elisabeth
……ふ、ふん。

Elisabeth
えっと、ゼノビア。

Zenobia
うむ。

Elisabeth
いつのまにかアンタ、
すっかりアタシのファンになってたってわけね。

Elisabeth
いいわ。
それなら、次会った時にはサインしてあげる。

Elisabeth
……握手もつけてあげてもいいわ。特別に!

Zenobia
ファンか。ふふ、確かに そういうことになるのかもしれないな。

Zenobia
戦士女王と呼ばれる私であっても、
芸事の大切さはよくわかっている。

Zenobia
腕のいい芸人は得がたいものだ。

Zenobia
機会があれば我が王宮に招こう。
ぜひ部下たちも楽しませてやってくれ。

Elisabeth
王室御用達アイドル!? いい響きだわ……

Elisabeth
覚悟しなさい、部下と言わず 国民みーんなアタシの虜にしてあげる!

Zenobia
ははは。皆の私への忠誠はその程度では揺るがんぞ。
やれるものならやってみるがいい。

Zenobia
しかし最後に、一つだけ言いたいことがある。
注意点、というか。

Elisabeth

Zenobia
……シンデレラとしてのお前の衣装、
足や胸が危うすぎはしないだろうか?

Zenobia
風紀的に、もう少し露出度は 控えめでもいいと思うのだが……。

Elisabeth
アンタに言われたくはないんだけどー!?

Zenobia
それはそれ。
これはこれ。

Zenobia
まあ、いずれ再会したら おまえの歌を聴きに行くよ。

Watanabe no Tsuna
ふむ。
我々もそろそろ退去だな。

Watanabe no Tsuna
お陰で無事に解決した。
感謝する。

d'Eon
召喚される機会があれば、
私たちも応援ライブに参加しよう。

Mordred
えー、ってことはアレか。
召喚されてやることが、

Mordred
キャーエリチャーン!

Mordred
って叫ぶことになるのか!

Mordred
……。
……それはそれで面白そうだな!

Tawara Touta
何、どうせやるなら徹底的にだ。

Tawara Touta
お揃いの法被はっぴ、ハチマキ、ペンライトを 用意しなければな!

Robin Hood
(ちょっとお断りしたいけれど、
 空気を読み無言)

Watanabe no Tsuna
(武士が鎧や袴の色を統一するようなものか、
 と考えている)

Bedivere
(その際には、絶対に  トリスタン卿を連れて行こうと誓っている)

Napoleon
うむ。
その際にはオレも盛大に大砲を撃とう!

Napoleon
え、ダメか?

Mordred
文句なしのハッピーエンドだしな、
賑やかでいいんじゃねーか。

Mordred
オレは好きだぜ、そういうの!

Zenobia
何はともあれ、おまえの歌声が聴ける日を 楽しみにしているぞ。

Zenobia
エリザベート・シンデレラ!

Elisabeth
ええ、こちらこそ!

Elisabeth
カルデアに来た暁には、
全員S席優先予約してあげるわ!

Zenobia
楽しみにしておこう。
ではまた、な!

Epilogue

Show/Hide Story Chapter

Story Border Command.png

Mash
お帰りなさい、先輩!

Da Vinci
微小特異点の修復はこちらで確認できてるよ。
任務完了、ご苦労さま。

Da Vinci
通信状況とサーヴァントの同行ミスについては、
こちらの不徳とするところだ。ごめんよ。

  1. 両方とも、もしかしてモレーのせい?
 
  Select: 両方とも、もしかしてモレーのせい?

Molay
あ。多分そうですね。

Mash
!?

Molay
メルヘンをテーマに特異点を弄ったんですが、
その際にちょちょいと。

Molay
我が暗黒の地母神を喚びやすいように 仕込んでたんで、そのせいではー?

Da Vinci
へええ……。

Molay
あっ。

Molay
そ、その……
すみませんでした……モレーと申します……。

Mash
(モレー……。
 まさか英霊ジャック・ド・モレー!)

Da Vinci
あっはっは。
英霊モレー、どうしてカルデアに来たんだい?

Elisabeth
せっかくだから、アタシは{(M)子イヌ/(F)子ジカ}と一緒に 戻ってきたんだけど……。

Elisabeth
……。

Elisabeth
ていうか、何でいるのアンタ!?

Molay
あー、あたしはですね……。

Molay
お伝えするのを忘れてたコトがあったので、
おまけでついてきた感じです。

Molay
聖杯も特異点ももうないし、
そろそろ座に戻っちゃいますから、手短に。

  1. まだ言ってないこと……?
 
  Select: まだ言ってないこと……?

Elisabeth
ああ、思い出した。
結局、王子様って誰だったの?

Molay
それですそれ。

Molay
ゼノビアさんと7人のイケメンが退去していく最中、
ばったり出逢って事情を聞いた次第で。

Molay
それがですね?

Molay
どうもエリちゃんさん、
無意識に王子様を拒絶していたみたいでー。

Elisabeth
ほえ?

Elisabeth
王子様なんてメルヘンの頂点に立つ存在、
アタシは否定しないと思うけど……。

Molay
はい、だから多分……王子様の人選が悪かったのだと。

Da Vinci
それはやっぱり、顔が好みじゃなかったとかかい?

Elisabeth
ノー! 断じてノー!
ルックスはあくまで一要素にすぎないわ!

Elisabeth
そ、そりゃまあ好みはあるかもしれないけど、
王子様属性ってアドバンテージは凄いし……。

  1. 大抵のサーヴァントなら王子様合うよね……
 
  Select: 大抵のサーヴァントなら王子様合うよね……

Mash
女性サーヴァントでもお似合いの方は いくらでもいらっしゃいますし……。

Da Vinci
うーん。
それじゃあ、結局誰なんだい?

Molay
という訳でもう大丈夫です!
出てきてください、王子様!

???

了解した。

Elisabeth
こ、この渋カッコいい声は……!?

  1. ま、まさか……!
 
  Select: ま、まさか……!

Li Shuwen
儂だ。

Elisabeth
やっぱりーーー!

  1. エリちゃん!
 
  Select: エリちゃん!

Elisabeth
何よう。

  1. このイケメンのどこに文句があったのエリちゃん
  2. 王子様の資格充分じゃん……?
  Select: このイケメンのどこに文句があったのエリちゃん

  Select: 王子様の資格充分じゃん……?

Elisabeth
……だ、だってお祖父様としか思えないんだもの!
カッコいいかどうかで言えばカッコいいでしょうけど!

Elisabeth
あと、どう見ても 王子様じゃなくて王様でしょ!?

Li Shuwen
ぐうの音も出ないな。

Molay
婚約破棄を宣言するより、
婚約破棄した王子様を説教する側ですよねー。

  1. まあ、そうだね……
 
  Select: まあ、そうだね……

Li Shuwen
ついでに儂も孫としか思えん。
メルヘン、ロマンス、あまりに儂には縁遠い。

Elisabeth
そもそも!
どうして、この人がアタシの王子様なワケ!?

Elisabeth
無意識にお爺ちゃんが 王子様だと考えていた……とか?

Elisabeth
いや、そんなはずないわ!

Elisabeth
こうして向かい合っても、
王子様って感じが全くしないもの!

Molay
たぶんですけど……
特異点に来る直前に会ったとかじゃないですかー?

Story Border Hallway.png

Elisabeth
今年のハロウィンは~♪
何しようかしら~♪

Li Shuwen
む。

Elisabeth
ん?

Li Shuwen
そうか、ハロウィンが近い。
なら菓子を用意する必要があるか。

Li Shuwen
助かった。ではな。

Elisabeth
はーい。

Elisabeth
何か分かんないけどいいことしちゃった?
いいカルマ積んじゃった?

Elisabeth
ん~♪
いいことしちゃったわ~♪

Elisabeth
ん……。
なんだか、誰かにどこかへ呼ばれたような……。

Elisabeth
(ふらふら)

Story Border Command.png

Molay
……で、エリちゃんは特異点へ。

Elisabeth
なにそれ!?

Molay
ほら、夢なんて割とそんな感じでキャラ決まるでしょ?

Molay
パルミラ帝国の特異点も、
夢とそう変わらなかったってこと。

Da Vinci
含蓄のある言葉、なのかなぁ。
う~ん?

Mash
どうなんでしょう?
ただ、現実ではないという意味であれば……。

Molay
お、話が分かる子がいるじゃない?
……って、あーもう時間切れかー。

Molay
まあその、あたしは特に?
あなたがたと良い縁を結んだ訳でもありませんので、

Molay
もう二度と会うことなどは—

  1. また会おう
  2. 今度は味方で来てね、モレー
  Select: また会おう

  Select: 今度は味方で来てね、モレー

Molay
……へえ?

Molay
面白いねー。
あ、皮肉じゃなくて、言葉通りの意味で。

Molay
まー、アレだ。
ドロドロの異端に“無辜む こ”っちゃってるあたしだけど、

Molay
ふさわしい覚悟があるなら、またお会いしましょうか。

Molay
万が一、召喚された暁には、
あなたを守護する盾となりて努めましょう。

Mash
た、た、盾ですか!?

Molay
ふっふふー。
これは期待が持てそうだねー。

Molay
それでは~じゃあねオ ー ボ ワ~。

Elisabeth
……アレ、召喚されたらまた何かやらかすわよ。

  1. やらかす{(M)な/(F)ね}……
 
  Select: やらかす{(M)な/(F)ね}……

Elisabeth
とはいえ……メルヘン特異点のお陰で、
またアタシのバリエーションも増えたワケだし。

Elisabeth
終わり良ければ全てよし。

Elisabeth
メルヘンの最後は、
やっぱりハッピーエンドじゃなきゃね!

Elisabeth
それじゃあ最後に……。

Elisabeth
アタシはプリンセス・ミュージカルアイドル!

Elisabeth
メルヘンの世界から来た、
過剰過激なエリザベート・シンデレラよ!

Elisabeth
刃向かう敵は、ガラスの靴で切り刻むか
南瓜かぼちゃの馬車で挽き潰すわ!

Elisabeth
というワケで、応援よろしくね!

  1. 了解、こちらこそよろしく!
 
  Select: 了解、こちらこそよろしく!

Elisabeth
ええ、それじゃあ早速……。

Elisabeth
エリザベート・バートリー、
追加ニューバージョンお披露目ライブ—

Elisabeth
全員集めて、唄うわよー!!

凶兆

Show/Hide Story Chapter

Translated by Justiciar from Beast Lair

Story Halloween Molay.png

Molay
...
...

Molay
...Ah, hello.
I'm Jacques de Molay.

Molay
So,
This whole Halloween affair's come to an end.

Molay
I thought I should tell you.
You see, I'll be going back to the Throne, no?

Molay
Even if you summon me,
I won't recall the memories of this incident.

Molay
So I thought I should tell you this,
before I go.

Molay
That's why,
I'll be leaving this message in the back of your head.

Molay
……。
……。

Molay
...Ah, I had best hurry this up.
If I linger too long, I'll be incinerated by the black flames.

Molay
How utterly terrifying.

Molay
...Then, allow me to tell you.

Molay
This time, I devised a fairy tale Singularity for the sake of my God...

Molay
Actually, you know what?

Molay
I influenced the design of this Singularity,
but Molay was not involved in the creation of the Singularity itself.

Molay
It's true.
It wasn't me.

Molay
Because...

Molay
There was some strange activity in the stars.
Another dimension? Another universe? Well, something like that anyway.

Molay
Some strange waves...leaked out,
so I was able to ready various preliminary works ahead of time.

Molay
For example—

Molay
I tore out the soul and mind of the Heroic Spirit Elizabeth Bathory,
and so forth. I have to wonder what it is.

Molay
I have to wonder what it is.
I don't think it's of the same kind as us.

Molay
...Oh dear. It looks like it's time for me to go.

Molay

Goodbye—